ワンネス 336号 発行
心をひとつに炎のリレー
   スペシャルオリンピックストーチラン

2006年第4回スペシャルオリンピックス日本夏季ナショナルゲーム・熊本トーチランin菊陽地区が10月14日(土)菊陽杉並木公園スポーツ広場をゴールとする3コース、29区間、16.4kmで炎のリレーを行いました。
  1コースは、菊陽町南部町民センターから上津久礼消防小屋前を通りゴールし、2コースは、古閑原公民館から菊陽北小学校前を通りゴールしました。3コースは、ふれあい交流センターからひかりの森公園を通りゴールしました。
  「友だちと走れて楽しかった」と2コース7区を走った田尻美幸さんと貴大さん(菊陽中2年)。3コース最終ランナーの藤森照美さん(菊陽中3年)は「トーチは少し重かったけどがんばって走り、最後に火をつけました」と話してくれました。


●3コースとも元気に炎のリレーをされ、11月3日、4日、5日に行われるスペシャルオリンピックスを盛り上げていました。暑い中お疲れ様でした。(谷川)


 すばらしいお話でした
         菊陽南小校区のつどい

 第1回平成18年度菊陽南小校区のつどいが10月14日(土)菊陽町南部町民センターで行われました。
  講師は、RKK報道制作局放送部次長の福島絵美さん。「多くの出会いが与えてくれたもの」と題した講演があり、新人アナウンサーの失敗談やアメリカでニュースリポーターをしていたときの体験談などを話されました。
  森田楫子さん(曲手区)は「すばらしいお話でした。アナウンサーとあってお話がとてもお上手ですね。私も高齢者相談員などのボランティアをしていましたので、これからもボランティアをしていきたいです」と話されました。

 

●講師の福島さんはとてもきれいでお話しもお上手でした。楽しいお話しありがとうございました。(谷川)


 戦争の悲惨さや
   平和の大切さを再確認

               高齢者大学
9月の菊陽町高齢者大学は27日(水)から28日(木)まで66名バス2台に分乗して、中国地方に研修旅行へ出かけました。
  1日目は、バス移動6時間の長旅でしたが全員元気に目的地に到着。広島県呉市の「大和ミュージアム」では10分の1戦艦大和を見学し「平和」と「命の尊さ」に感激しました。その夜は宮浜温泉へ宿泊しました。
  2日目は、世界遺産に登録された「日本三景安芸の宮島」で記念撮影のあと、厳島神社を参拝し美しい景色に心癒されました。次に、山口県岩国市「錦帯橋」を見学しました。帰路の高速道路へ入ったと同時に他車両による交通事故発生のため立ち往生。ガイドさんもバスが動かないと案内がむずかしいらしく困っていたところ30分程度で復旧し、ひと安心しました。戦争の悲惨や平和の大切さを再確認するとともに、健康に感謝して全員元気に帰りました。 
   (文・菊陽町中央公民館 上田由美子館長)

 旅も味も満喫しました
                三里木商工繁栄会

 私たち三里木商工繁栄会は、10月2日(月)に鹿児島県長島町へ「日帰り親睦旅行」を行いました。
  会員相互の親睦を深めるため、年1回の行事です。JRで三里木駅から熊本駅、新八代駅から出水駅、阿久根駅と3回乗り継ぎました。新八代駅から出水駅までは待望の九州新幹線にも乗車でき、長島町の「太陽の里温泉センター東泉望」では、シマあじの活き造りなど海の幸たっぷりのおいしい料理と温泉に大満足。旅も味も満喫してきました。
  日ごろお客様方に大変お世話になっている繁栄会ですが、逆の立場で勉強するいい機会だったと思います。これからもお客様の立場になって、日々努力していくつもりです。どうぞよろしくお願いいたします。
   (文・写真 三里木商工繁栄会 山本修一会長)


 掌編小説

 不 審 者   緑ヶ丘区 塚田 攻

「大家さん、なんとかなりませんかねえ」
「一体どうしたというんだね」
「どうもこうもありませんよ。近頃、米だの着物だのとよく無くなるんです」
「ほう」
「感心している場合じゃありませんよ」

  長屋の古い住人であるお梅が、大家に口を尖らせて訴えている。他の家でも同じように盗られているらしい。ただ、金だけは不思議と盗られていない。もっとも、その日暮らしの多い長屋の連中に蓄えなどあろうはずが無い。
「あたしゃ竹さんが怪しいと思うんだけどねえ」

「竹一がかい。ううん、そんな風には見えないがね」
「そりゃあ分かりませんよ。私はきっと怪しいように思いますよ。だって人を上目遣いにちろっと見ているのだって得体が知れないって気がしますよ」
「そう言われてみれば何となく目つきがよくないな」

「そうですよ。日ごろ何して食っているのか誰も知らないんですからね。おそらくお天道様をまともに見れないようなことをしているんじゃありませんかね」

  梅は同じ長屋に生んでいる竹一を疑った。
  竹一は朝早く出かけたと思ったら昼過ぎには帰っていたり、昼過ぎに出かけては夜に帰ってきたりしている。長屋の連中も何かと胡散臭い目で見ている。竹一もみんなとあまり口を利かなかった。

「分かった。辰蔵親分に頼んでみよう」
  大家は岡引の辰蔵に取調べを依頼した。
  その日の夜、竹一は番屋へ呼び出され、辰蔵から厳しい詮議を受けた。
「お前が盗ったんだろう」
「・・・」

  竹一は黙ったまま俯いていた。恐ろしそうな岡引を前にして声が出なかったのだ。子どもの時分高熱に冒されて以来、生活する分には支障は無いが、他人よりいくらか発達が遅れていた。辰蔵の尋問にもおどおどしているだけで要領を得ない。
「お、おれは盗っとらん」

それだけ言うのが精一杯である。
「嘘を言え。お前に間違いないとみんな言っているぞ」
  辰蔵の低いが並の者だったら縮み上がるような凄みのある声が狭い番屋に響いた。
「・・・」 

  竹一は恐怖で声すら出ない。じっと俯いたままである。
「そう、黙っとったら分からんだろう」
  いよいよ縛り上げて虐(せたぎ)にかけようとしたその時、番屋の障子戸がガラッと開いた。

大家の治助が息せき切って飛び込んできて、
「親分っ、ちょっと待っておくれ」
「何ごとですかい」

  大家が辰蔵にそっと耳打ちした。知り合いの口入屋から、「竹一は自分のところで下働きのようなことをしているが、そんな大それたことのできる男ではないよ」と聞いた。時々は商家の庭掃除などにも出かけているが、そんな間違い一つ起こしたことは無いということだった。
「そうですかい。おい竹一、お前の疑いが晴れた。もう帰れ」

  岡引の辰蔵が無愛想に告げた。
  深々と頭を下げた竹一は、哀しさを背に湛えて、星明りすらない夜の闇へ紛れて行った。
  その後、長屋で竹一の姿を見たものは誰もいなかった。大家の治助も慌てふためいて方々を探し回ったが、杳(よう)として消息が知れなかった。

  お梅は厄介者の竹一が居なくなってほっとしていた。だが、竹一がいなくなっても、米などが無くなるのはいっこうにとまらなかった。
  長屋の悪たれどもが、親の目を盗んで遊ぶ金に換えようと持ち出していたのだった。

   ‥作者紹介
    作者の塚田 攻さん(?62?歳)は、緑ヶ丘区長の傍ら、小説執筆活動をされています。
     現代社会で起こっている考えさせられるような題材を、時代小説の形で、短編や掌編
     にまとめて発表されています。



九州マーチングコンテスト金賞受賞

            合志中学校吹奏楽部

 平成18年10月8日(日)私たち合志中学校吹奏楽部は、別府ビーコンプラザで行われた、第24回九州マーチングコンテストに熊本県代表として出場しました。
  大会当日は、緊張と不安が入り混じった気持ちの中、会場に向かいました。合志中学校の出番は最後から2番目の28番目。ビーコンプラザ横の別府公園で練習をしながら、自分たちの出番が来るのを待ちました。私たちは、練習している最中、緊張や焦りが演技に出ていたようで、指導してくださっている先生に「焦らないで自分たちだけにあるものを出すんだ」と言うようなことを言われ、目が覚めました。
  そしていよいよ本番が来ました。本番は6分間という時間で、精一杯自分たちの持っているものを出すことができたと思います。そのかいもあってか、結果として金賞を受賞することができました。この九州大会では、全国大会への推薦状をもらうことはできませんでしたが、とても忘れられない思い出に残る大会となりました。

これまでお世話になった沢山の方々への感謝の気持ちを忘れず、これからも合志中らしい楽しく元気な笑顔あふれるマーチングを大切にしていきたいと思います。

 文・吹奏楽部 部長 五島由樹(3年)


        
第3回カントリーフェスティバル
  やさしい温もりいっぱいの5日間

日時 11月1日(水)〜5日(日)
    午前10時〜午後7時30分
        ※最終日は午後6時にて閉場
場所 くまもと阪神8階会場

宮ノ上区のザ・ペンシルバニアからも、エプロンやスカートなど人気のリネン商品がたくさん出品されます。皆様の来場をお待ちしています。



 ■熊本善意銀行から
「歳末助け合い募金」のお願い


老人ホーム、児童養護施設や恵まれない方々の福祉向上に皆様の善意をお預け下さい。
         ◇ご寄付の方法◇
熊日菊陽販売センターには直接お持ち下さい。熊本善意銀行は以下の方法で受付けます。
@現金書留 〒860-8506熊本市世安町172
      TEL 096-361-3371
A肥後銀行 水道町支店
普通口座 2324131へ振込み
※匿名希望の方はお知らせ下さい。
   ■夕刊が面白い
あとコーヒー1杯分(357円)で
夕刊が見られます
夕刊見本紙(1週間無料)も受付中です。
   熊日新聞 菊陽販売センター 
          TEL096-232-3210