ワンネス 533号  2010/10/31発行

会場とひとつになった演奏会  
菊陽中学校吹奏楽部

 菊陽中学校吹奏楽部の第31回定期演奏会が10月11日(月)菊陽町図書館ホールで行われました。
 演奏会は3部構成で行われ、第1部では今年の全日本吹奏楽コンクール課題曲「汐風のマーチ」などを演奏。 第2部では衣装を替え“Let’s Swing”のリズム感ある曲で幕が上がりました。各パートのソロ演奏などもあり堂々とした演奏に拍手が送られました。
 部長の豊住和歌子さん(3年)が「定期演奏会開催にあたって、支えてくださった皆さんに心から感謝します。部員41名で楽しく活動できました。3年生5名で部員を引っ張っていくのは大変でしたが、協力しあって菊陽中らしいBandになりました。今後ともご支援をよろしくお願いします」とあいさつし、OBからは「これからも菊陽中吹奏楽部らしく頑張ってください」と温かいエールが送られました。
 第3部がスタートし、華やかにステージドリルを披露。狭いステージ上でも、きびきびとした動きに会場から拍手が送られました。3年生男子有志6名による「AKB48」も登場し、会場もひとつになって盛り上がりました。

 

 

 私も、菊中吹部のOBで、数十年前を思い出しました。素晴らしい演奏に感動しました。(杉谷)


秋の夜半を楽しむ
お月見コンサート

 10月9日(土)合志市飯高山円形広場で杉並台ホタルを育てる会(久川 健代表)主催のお月見コンサートが開かれ、住民らが音楽のひと時を過ごしました。
 5回目となった同コンサートは、杉並台住宅街から飯高山円形広場まで若草会手づくりのペットボトル灯ろうが並び、幻想的な雰囲気の中、午後5時開演。山鹿市の“おやじーず”が「恋の季節」など懐かしい昭和の名曲を演奏し、観客は手拍子をしたり一緒に口ずさんだりして楽しみました。
 若草会が準備したおでんやだんごなどは早々と売り切れ、セイブクリーン社や自治会、子ども会の協力もあり、住民手作りのコンサートとなりました。
 平井タカミさんと寺司優子さんは「飲んだり食べたりしながら懐かしい曲を楽しめるのがいいですね〜」と秋の雰囲気を楽しんでいました。

 

 


艶やかな衣装で華麗に舞う
秋のおどり

 SAN企画(坂本ゆきのり代表)主催の第17回秋のおどりが10月3日(日)菊陽町図書館ホールで行われ、華やかなステージが披露されました。
 出演者は「黒田武士」や「博多恋しぐれ」などの曲にあわせ華麗に舞いました。また、舞台背景にも工夫があり、金屏風やすすき、橋なども設置され、紙ふぶきも舞いました。
 先生と生徒で出演して「寿」を踊った藤波完彩さん、上月星良さん、丸吉由華さん(熊本市)は「このホールで踊るのは初めてです。稽古どおり踊ることができました」と話されました。赤い振り袖を着て「荒城の月」を踊った猪野タエ子さん(武蔵ヶ丘7町内)は「83歳で振り袖を着て踊りました。ドキドキしましたが年を忘れて踊りました。この着物は孫、ひ孫に譲ります」と笑顔で話されました。

 

 


風を切って走りました
くまもと車いすふれあいジョギング大会

 第26回くまもと車いすふれあいジョギング大会が10月9日(土)菊陽杉並木公園周辺道路で行われ、112名の車いすランナーが参加しました。
 開会式では、菊陽虹の会の皆さんが和太鼓の演奏で選手を激励。今年から新設された競技用車いすの部で参加した塩地 優さん(合志市)が「皆さんと楽しく過ごし、一生懸命頑張ることを誓います」と元気に選手宣誓しました。
 選手の皆さんはエントリーした1km・3kmの生活用車いすの部、3km競技用車いすの部に分かれボランティアの方たちとスタートしました。
 参加した渡邉真希さん(熊本市)は「この大会は常連です。気持ちよく走れました」と話され、上村香南さん(合志市)は「競技用車いすの部で参加しました。自然が豊かで風が気持ち良かったです」と話されました。

 

 


  あさひヶ丘  ふわふわ

小説と大説

 昔、中国では、市中の噂や流行・出来事を拾い集めて政治に対する民衆の欲求や不満などを探っていたといいます。そのために、そういう任務につく下っ端役人がいて、収集した話を定期的に報告していたそうです。
 民間でも、とりとめのない知識やうわさ話、笑い話、言い伝え、奇怪な話などを集めて記録するひとがいて、このような人を小説家といったようです。
 『漢書』藝文志では、諸子百家を、儒家・道家・陰陽家・法家・名家・墨家・縦横家・雑家・農家・小説家の十家に分類し、小説家とは天下国家に関係のない知識や街の噂話などというつまらない言説(小説)を、あっちで聞いてはこっちで喋り散らす一派のこととし、小説を書く(書き留める)やつは世の中の余計者だという見方をしています。
 さしずめ、天下国家を説くものを大説家、うわさ話などのつまらない話を語る者を小説家、といっていいでしょう。
 中国では、君子の読むべき本は四書五経であって、小説などは手にすべきではないとされていました。このように軽んじられながらも人情の機微に通じた小説が時代を経るとともにより民衆の心をとらえていったのも当然で、次第に盛んとなっていわゆる四大奇書とよばれる『水滸伝』『西遊記』『金瓶梅』『三国志演義』も生まれました。
 近代的な意味での小説という言葉は、坪内逍遥が英語の「novel」の訳語としたのに始まります。
 この近代的な意味を与えられた小説という言葉は、日本の明治維新に学び近代化を図ろうとしていた当時の中国へ、他の多くの新しい用語、科学・文学・経済・哲学・主観・客観・文化・文明などとともに取り入れられました。
  魯迅は、『中国小説史略』で、「詩歌は労働する時の歌あるいは神明への歌頌から起こり、小説は休息する時の暇つぶしのお話から起こったと思う」と言っています。
 尾崎士郎の大河小説『人生劇場』残侠篇で侠客の吉良常が呟きます。
「しかし、小説というものはおかしいな、いかにもケチケチしているじゃねえか、小説家なんて言わねえで、大説家ということにしてもらいてえもんだな」 と、小説の意味を正直に取り違えています。長編小説でも大河小説でも、小説なのです。


「ほっとステーション武蔵ヶ丘」オープン

 10月11日(月)県営武蔵ヶ丘団地武蔵ヶ丘ショッピングセンター内に、菊陽町社会福祉協議会が運営する「ほっとステーション武蔵ヶ丘」が開所しました。
 「孤立死防止モデル事業」を進める中、地域住民から住民同士のつながりが大切との声が上がり孤立させない地域づくりを目指しての開所となりました。
 熊工OBウインドアンサンブルと菊陽吹奏楽団の合同演奏が華を添え、テープカットでオープン。講演会や食バザー、フリーマーケットやお茶の接待など沢山のイベントが始まりました。同ステーションの看板もみんなで色塗りして手作りしたり、エコバッグも手作りしたりと沢山の人が訪れ賑わいました。
 この施設は、食をテーマとした地域の縁側と福祉の相談窓口となる交流の拠点を目指しており、調理室で作ったお惣菜やお弁当の販売や交流室での「ふれあいランチ」もあります。また、高齢者相談員の相談コーナーの開設や子育てサークルも利用したりと、幅広い年齢の住民が利用できる施設となる予定です。

 

 


安松由野さん  三里木区

 日本舞踊を始めたのは、15〜6年前です。友人に誘われて見た先生の踊りがとても素敵だったから。発表会にあたっては、踊る曲を決め衣装を考えるのが1番の悩みでもあり楽しみでもあります。衣装が決まれば後は、お稽古のみ。普段なれない自分になれることも踊りの魅力です。
 踊りを見てくださった皆さんが喜んでくれたら嬉しいです。

 


お薦めの一冊

題 名 おかあさんになるってどんなこと
著 者 内田 麟太郎(文) 中村 悦子(絵)
出 版 PHP研究所

 「おかあさんになるってどんなこと」「こどもの名前を呼ぶことよ」「それからこどもと手をつなぐこと」「おかあさんになるってことは…、心配しておもわずぎゅっとだきしめて、おもわずなみだがでることよ」
 独創的な絵本を作りつづけてきた内田麟太郎氏が、はじめて書いた母の絵本。中村悦子氏の優しい絵が大人をも魅了します。

 

名前 ニーナ メス  9歳

 お散歩が大好きです。おとなしくて優しい性格で、吠えたことがありません。
秋吉美保さん  合志杉並台


  車上狙いに注意!

 『車上狙い』の対策は
○確実なドアロック
○防犯ブザー・防犯機器の活用
などがありますが、一番の対策は
○車内に貴重品を置かないこと
です。いくらドアロックがされていても車内から見える位置に貴重品が置いてあれば、泥棒は鍵穴をこじ開けたり、車の窓を破って犯行に及びます。
 ちょっとした短時間の駐車時でも、ドアロックはもちろん、貴重品は確実に持参しましょう。