ワンネス 683号  2013/11/10発行

初めての運動会
三里木保育園

 今春開園した三里木保育園(田中信子園長)の初めての運動会が10月19日(土)菊陽町立体育館で行われ、保護者も多数参加して楽しい1日となりました。
 0歳児と保護者の親子遊戯から始まり、子どもたちはかけっこやおゆうぎに一生懸命取り組みました。年長うめぐみは12名と少ないながらも、下級生と一緒に綱引きしたり、リレーをしたりと大忙し。最後のプログラムは音楽に合わせて組み体操を披露し、観客席から大きな歓声と拍手が贈られました。演技終了後うめぐみ園児のもとに集まった保護者は、成長を感じて眼には涙を浮かべながらご褒美のメダルをわが子にかけていました。
 うめぐみの金澤けんとくんは「どれもたのしかったよ」と話し、父親の一史さん(三里木区)は「お兄ちゃんになったね〜」と笑顔でわが子を見つめていました。

 

 

 今年4月の開園で年長児は12名しかいませんが、とてもがんばっていました。理事長先生がにぎやかに参加されて、とても楽しかったです。(岩田)


区民で力を合わせて
緑ヶ丘区

 10月20日(日)緑ヶ丘区(江平民生区長)の第13回区民体育祭が同区公園で行われました。
 江平区長が「雨が心配でしたが、天が味方してくれました。くれぐれも怪我のないようにお願いします」とあいさつし、大串虎汰朗くんと仲田明世さん(菊陽中部小6年)が選手宣誓を行いました。
 競技はパン食い競争やムカデ競争、スポーツちゃんばら、長縄飛びなど全16競技が行われ、2組が総合優勝を果たしました。
 最終競技の組対抗リレーでトップを快走しながら、惜しくも第3コーナーで転倒してしまった寺本文宏さん(48歳)は「気持ちは焦って前に進もうとするんですが、足が付いてきてくれませんでした。残念です」と笑って話されました。

 

 

 前日まで小雨が降り、お天気が心配されましたが、セーフ。どんどやの時も同じような天気でしたがセーフ。緑ヶ丘区は「晴れ区」なんですかね。(宇都宮)


交通安全でミニバレー
菊陽町地域婦人会ミニバレーボール大会

 菊陽町地域婦人会(岩根祐美子会長)が主催する第32回菊陽町地域婦人会交通安全ミニバレーボール大会が10月20日(日)菊陽北小体育館で行われました。
 開会式では、三里木支部の布田理恵さんが「スポーツマンシップにのっとり、心も体も元気な、かあちゃん、ばあちゃん、ひいばあちゃんになって菊陽町が平均寿命日本一の町になるよう頑張ってプレーすることを誓います」と選手宣誓。このあと大津地区安全協会講習員の三池冨美男さんによる交通安全講話があり「白っぽい服での外出や反射材の着用、車は早めにライトをつける」など話されました。
 ミニバレーの試合は、出場11チームが3ブロックに分かれ、5人制21点1セットマッチで予選があり、各ブロック1位チームが決勝トーナメントに進出し、下津久礼チームが優勝しました。上津久礼チームの吉岡照美さんは「個人会員でのミックスチームですが和気あいあいと楽しみました」と話され、優勝した下津久礼チームの吉川千草さんは「昨年優勝したチームに勝ててとても嬉しいです」と笑顔で話されました。

 

 

 ミニバレー大会の選手宣誓は婦人会ならではの宣誓で、とても良かったし、安全講話も聞けて勉強になりました。(谷川)


秋晴れの中で
車いすふれあいジョギング大会

 第29回くまもと車いすふれあいジョギング大会が10月19日(土)菊陽杉並木公園で行われました。
 開会式では、狩川美優さん(杉並台区)が「自分の目標を胸に、笑顔で楽しく最後まで頑張ることを誓います」と選手宣誓のあとコースへ移動。1km、3km、3km競技用車いすの部が次々にスタートしました。
 参加した南 祥太さん(川久保区)は「3kmコースに出場しました。きつかったです」と話され、原田隆寛さん(緑陽台区)は「3kmコースに出場し3位でした。お天気も良くにんじん畑を眺めながら清々しく走ることができました」と話されました。
 大会後には防災ボランティアすぎなみの皆さんによるおいしいだご汁の昼食交流会や今年から熊本県理学療法士協会の皆さんが選手のボディケアを行いました。また、菊陽武蔵剣豪太鼓の皆さんによる演奏もあり、会場には力強い太鼓の音が響きました。

 

 

 参加した皆さんは、お天気にも恵まれ自然を眺めながら気持ちよくジョギングをされていました。昼交流のだご汁もおいしかったです。(谷川)


  (82)  ひばりヶ丘区  矢原正治

センブリ リンドウ科

 センブリ(千振り)は、「千回振っても(煮だしても)苦い」ことから名前がつけられたと言われています。阿蘇の外輪山に沢山ありましたが、20年以上前に取り過ぎて激減しました。白い花が目立つ、10月〜11月の初めの花の時期に採取してしまうからです。
 センブリは2年草です。発芽して最初の1年目は、ロゼット(4枚の葉)状で地面にくっついています。2年目に茎を伸ばし、花を咲かせ、種子を付けます。種子が落ちないと薬用で用いるセンブリは出来ません。皆さんがこの時期に阿蘇の草原でセンブリを採取すると2年後にはほとんど無くなります。これを繰り返してきましたので、阿蘇の草原にはセンブリがほとんど無くなり、希少植物になっています。子ども、孫、曾孫と長く伝えるために、植物の採取は十分注意して下さい。センブリの採取は種子が熟した時期の11月終り頃に種子を回りに落として採取します。薬用の効果は変わりません。
 センブリは薬用としては全草を用い、生薬名を当薬(トウヤク)と言います。一度飲んだことのある人は忘れられない苦味でしょう。薬草、漢方薬は煎じて飲むものが多く、センブリもその一つです。苦いと、唾液とともに胃酸も分泌され、食欲を促進しますので苦味健胃薬(くみけんいやく)として 用いられます。苦味が胃の消化を助けることからついた4文字熟語です。リンドウ科の植物はだいたい苦く、熊本の県花の「リンドウ」も根を竜胆(りゅうたん)と言い、胆汁のように苦いので苦味健胃薬に使われます。
 苦いものは胃腸が弱った時に、食すると消化を助け胃腸を元気にします。夏のニガウリも夏バテで胃が弱った時に、消化を助ける健胃薬です。巧く使って下さい。秋の味覚である柿、梨は身体を冷やします。食べ過ぎないようにしましょう。もし沢山食べた後は温かいスープでも飲んで胃腸を温めて下さい。
 寒暖の差が激しくなり、風邪を引きやすくなっていると思います。胃腸を冷やし、夏バテをして胃腸が弱っている人は、特に風邪を引きやすくなります。身体を冷やさないようにし、胃腸を温めてください。心身を温める一番簡単の料理は「鍋」ですね。旬の野菜を沢山入れた鍋で身体を温めましょう。多くの人で鍋を囲むと話しも弾み、楽しく元気になります。
 話し変わって、牛は草しか食べませんが、カルシウムたっぷりの牛乳を作ります。霜降り肉はメタボ肉です。霜降り肉の牛は長生きしません。メタボ肉(脂の多い肉)を食べてメタボにならないように注意して下さい。骨粗鬆症を防ぐには、@阿蘇の草原の牛のように、毎日運動をする。A牛と同じように、毎日草(野菜)をたっぷり食べることでしょうか。皆様の健康をお祈りします。


実りの秋だ!
菊陽西小5年生

 今年6月に菊陽西小5年生が田植えをした田の稲が実り、10月16日(火)稲刈りを行いました。
 広い田んぼの稲を全て手で刈り取ることは大変な作業なので、一部を残して機械で刈り取りが行われ、児童は一人2〜3株をカマを使って刈ることになりました。慣れないカマを使い、カエルやジャンボタニシの卵に驚きながらも慎重に稲刈りし、紐で縛ってトラックに積み込みました。稲は学校で掛け干しされました。収穫された米は11月2日の創立30周年記念式典で給食としていただきました。
 岩下真弥くんは「カマを使って刈るのは難しかったけど2回目は上手くできました。次の作業も頑張ります」と元気に話してくれました。

 

 


心癒すひととき
認知症カフェみちくさ

 認知症を患ったご本人とそれを支えるご家族の笑顔を取り戻せる場所をコンセプトに、今年5月に開設された認知症カフェみちくさ(三里木区)で10月18日(金)オカリナのコンサートが行われました。
 演奏したのは丘リーナ&JINNの皆さん。来場者は「涙そうそう」などの曲が演奏されると目をつぶって聴いたり、一緒に口ずさんだりしました。改世順子さん(三里木区)は「初めて来ました。優しい音色に心癒されました」と話され、荒毛京子さん(新成区)は「オカリナの生演奏を聞いたのは初めてです。とてもきれいな音ですね。是非オカリナ演奏を始めてみたいと思いました」と話されました。

 

 


  (9)

日本一?

 今、浜通りは、労働力不足が深刻な問題になってきています。特に原発に近くなればなるほど深刻です。それは、南相馬も例外ではありません。小中学生を子どもに持つ30〜40代の働き盛りの人達が避難したり他の場所で新たな生活を始めたりしているからです。
 南相馬の人口も震災前並みになってはきましたが、もともとの市民ではなく警戒区域から移動してきた人や原発関係者、除染の仕事など、住民票が南相馬にはない人がたくさんいます。 
 そういった人たちは高齢であったり地元の仕事には関係ない人だったりするのです。人がいるから、行政を含め、買い物や食事など需要はたくさんあるのですが前にも書きましたが働き盛りの働き手がいないのです。風評被害で人が集まらない、戻らない。だから若い人は 出て行く。もう悪循環ですね!国や東電は、うわべだけでなく現実をちゃんと見てもらいたいです。
 ちなみに某有名牛丼チェーン店の時給は1,320円と、今日本一高いそうです。(笑)人手不足の新聞販売店にはとても脅威です。ちなみに除染の仕事は日給15,500円プラスαで月40万円以上だそうです。そして原発に近いほど高いです。(涙)
南相馬市  (有)藤原新聞店 藤原広幸


編集後記

 今年は9〜10月にかけて雨が少なく、「人参の町・菊陽」の農家さんも播種時期が遅れてご苦労されたようです。昔から農作業の基準に使われてきた「二十四節気」も見直さなければいけない地球環境になったのかもしれませんね。(T,U)