ワンネス 687号  2013/12/08発行

地域の交流 文化祭特集

沖野区 11月3日(日)

 同区公民館で開催。たくさんの生け花が並んだ華やかな会場には、区民が作りためた切り絵、絵手紙、吊るし雛、木工作品、そしてふれあいサロンの作品などが展示され、来場者は手に取ったりしながら眺めていました。大輪の菊の鉢の前では「きれいかね〜」と立ち止まって眺める人もいました。久しぶりに出会った人と「あら〜!元気だったね?」と声を掛けあってゆっくりとお茶を飲み、区民の交流も深まりました。
 平田ハルエさんは「このお習字作品は小学校3年生とは思えない、すごいね〜」と感心していました。

 

三里木北区 11月10日(日)

 同区公民館で開催されました。会場にはパッチワークや編み物、フラワーアレンジなどが展示され、来場者はその出来栄えに感心していました。切り絵体験をしていた西江京香さん(菊陽西小5年)は「エンゼルに挑戦しました。難しく上手に切れませんでしたが頑張りました」と話してくれました。また、屋外では乾燥パスタを貼ったオリジナル写真フレーム作りやバーベキューコンロを応用して焼きいもが焼かれ、楽しい文化祭となりました。

 

新成区 11月17日(日)

 同区公民館で開催。洋裁や編み物、油絵、習字、陶芸、トールペイント、押し花など力作が沢山並びました。婦人部の皆さんが朝から準備した豚汁やぜんざい、紅白ナマス、漬物などは来場者に「おいしい!」と大評判で、お抹茶も供されおしゃべりがはずんでいました。
 辻 要さんは昨年倒れ右手が不自由になりましたが、懸命のリハビリで絵手紙を出品し、「元気になってよかったですね!」と感嘆の声が上がっていました。

 

青葉台区 11月17日(日)

 区の公民館で開催され、絵画や切り絵、パッチワーク、押し花、パンフラワー、写真、ボトルシップなどの作品が展示されました。
 また、村田直子さんによるフルートの生演奏や青葉会の合唱もあり楽しい文化祭となりました。
 自治会副会長で文化祭実行委員長の平野 博さんは「年に一度の文化祭なので心を癒してほしいと生演奏を企画したところ多くの方に来ていただきました」と話されました。
 自治会コーナーでは、ぜんざいのおもてなしやお茶席も設けられ文化祭を満喫していました。

 

境の松区 11月17日(日)

 第4回文化祭が、同区公民館で開催されました。公民館内では区民の書や絵画、パッチワーク、手作りの洋服などが展示され、来場者の目を引きました。
 藤崎 匠くん(菊陽西小5年)と栞ちゃん(同3年)の兄妹は、吉村幸代さんの指導でスイーツデコレーション作りを体験。「初めて作りました。難しいかと思ったけど、けっこううまく出来ました」と話してくれました。
 公民館裏の芝が張られた広場では、有志によるグラウンドゴルフ大会も行われ、肌寒い日でしたが、参加者は笑顔ではつらつとプレーしました。

 

三里木区 11月17日(日)

 区の公民館で開催され、力作が展示されました。会場には竹細工や編み物、写真、子ども会の作品、ふれあいサロンの作品などが並べられ、来場者は出来栄えに感心していました。
 刺しゅうを出品した佐藤ソヨさんは「細かい作業なので年に1〜2点しか出来上がりませんが、今年も頑張って出品しました」と話されました。
 また、役員さん手作りのぜんざいなども振る舞われ、憩いのひとときとなりました。

 


  (83)  ひばりヶ丘区  矢原正治

サフラン アヤメ科

 サフランは、クロッカスの仲間ですが、3本に割れた雌しべの赤いところを、食用・薬用に用います。1kgが30万円〜100万円もする高価なものです。地中海沿岸地域の代表的な海鮮料理「ブイヤベース」などに用います。ヨーロッパ〜中近東で生産されますが、昨今は品質が落ちたとも言われています。しかし、大分県竹田市で100年以上前から生産されているサフランは品質が良いものが維持され、独特の栽培法で、米の収穫が終わった後の11月に、雌しべをコタツの中で摘み取り、乾燥し出荷しています。豊後竹田の道の駅でサフランを購入すると普通の2倍位入ったものが1000円位で手に入ります。色素量も2倍位ですのでお得です。
 薬用としては、鎮静、鎮痛、通経薬(生理を正常にする)として女性の生理不順、生理痛の改善などに用いますが、妊娠している人は流産する可能性がありますので注意して下さい。産婦人科でも良く使われています。またアルコ−ルによる知能障害を回復させるなどの作用がネズミを用いた実験で明らかになっています。サフラン酒にすると、たいへん可憐な薄い赤色のカクテルが味わえます。寝付きが良くなるかも知れません。
 サフランと同じ色素を含んでいるのが「クチナシの実」です。量的には1/10位で、香りも違いますが、同じような薬用効果が期待できます。クチナシの果実は、食用でも、クチナシライス(大分県では黄金ライス)、栗キントンの色付けなどに用います。
 サフランの仲間の「イヌサフラン」は、薬用植物ですが「有毒植物」です。食べると死にますので、花を愛でるだけにして下さい。

 今、熊本大学薬学部の薬用植物園では「ヒマラヤ桜」が咲き始めました。12月中は咲いていると思います。お時間がありましたら、お立ち寄り下さい。
 ヒマラヤ桜は薬用として、樹皮を浮腫の解消などに用いるようです。
 来年も良い年でありますように。皆様良いお年をお迎え下さい。


  (10)  符丁

 符丁は元々先人の教えを伝える隠語の役割を果たしてきたものですが、最近ではあまり関心を示されなくなりました。しかし、今回の震災で昔の人々が後世の人に伝えたいことが地名や建物や街道などに残されていることが色々なところで確認され、実際にその場所に行ったとき「あーそうだったんだ」と改めて先人の知恵に教えられることが多々ありました。
 例えば、ある神社は津波の時に海岸まで10mの距離であっても波をかぶリませんでした。被災の分かれ目に神社があることも多く、「沼」「浦」「谷地」「湊」などと呼ばれた地名の場所は、そこが津波被害の境目であった所が多々ありました。宮城県仙台市若林区の浪分神社が津波被害の分かれ目であったことは、全国的にも話題になりました。
 また旧陸前浜街道(現在は国道6号線)の西側は今回の津波被害は少なかったのです。津波の浸水区域と 照らし合わせてみると、津波を避けるように旧街道は作られていました。しかし現在の国道6号線は、旧街道に比べ直線的に作られたため海岸に近く、平らなところに道路を作っていきました。そして当然新しい道路に沿って街は形成されていきました。その結果、今回の津波被害にあいました。先人の教え(符丁)をわかっていればと考えます。
 話は変わりますが、今年プロ野球で東北楽天ゴールデンイーグルスが日本シリーズで逆転勝利し日本一になり東北に元気を与えました。奇しくも優勝を決めた日は11月3日です。この日を反対から読むと3.11です。11.3震災→逆転3.11です。そうです、復興への符丁かも! まあ、一個人の思いですけどね(笑)
福島県南相馬市  藤原新聞店 藤原広幸


紅葉 お・み・ご・と
菊陽町歩こう会

 11月22日(金)菊陽町歩こう会(久保田昌生会長)は「佐賀九年庵の紅葉と肥前浜宿・太良町カキ焼き海道日帰りの旅」を行いました。
 1年に9日間しか開園しない紅葉の名所 九年庵の庭園は「おみごと!」の一言です。艶やかに紅葉、しとやかに翠緑といわれる国の名勝「九年庵」は、佐賀の大実業家・伊丹弥太郎の別荘で9年の歳月をかけて築いた庭園の美しさに圧倒されました。参加者全員もっと時間をかけて観賞したい気分だったでしょうが、限られた時間で申し訳なかったです。また、長崎街道宿場町の白壁土蔵造りの街並みや酒蔵めぐりも楽しみました。そして、お楽しみの昼食は、有明海の冬の味覚、旬のカキほか海鮮バーベキューを話題のカキ小屋で頂きました。熱々でプリプリのカキやハマグリ、ホタテなどを炭火で焼きながら会話も弾み、参加者との交流も深まりました。
写真・文提供 久保田昌生会長

 

 


わっしょい!楽しい!ブラスバンド
菊陽町図書館ホール自主文化事業

 第3回みんなできくよう♪コンサートに出演する「ブラック ボトム ブラス バンド」が菊陽町内の小中学校で生演奏を披露し、生のブラスサウンドを迫力たっぷりに聞かせました。
 11月20日(水)は菊陽中部小学校(岩根 浩校長)を訪問し、5年3組の音楽の授業に登場。軽快なニューオリンズジャズのリズムを演奏しながら入場し、7名のメンバーが持つトランペットなどの楽器を見せて仕組みや音色を説明しました。オリジナル曲「ワッショイブギ」に合わせ掛け声をかけたり、校歌をジャズアレンジで聴かせると、子どもたちは手拍子したりスィングしたりとノリノリの楽しい授業となりました。
 また昼休みには同校の光庭で演奏し、全校児童がブラスの響きを体いっぱいに受け止め、笑顔があふれていました。