ワンネス 724号  2014/09/07発行

伝統を受け継ぐ  伝統を創り出す

川施餓鬼
上津久礼区

 上津久礼区では8月19日(火)川施餓鬼が行われました。川施餓鬼は町の無形民俗文化財に指定されており300年以上続く昔ながらの伝統行事です。
 午前中は区の慰霊碑前で供養祭が行われ、午後から各組で施餓鬼船が作られ、区のグラウンドに飾られました。原田 茂さんは「27歳から86歳までの20名で作りました。荒縄の結び方を年長者から教えてもらいながら作り、例年通り上手くできました」と話されました。
 雨模様のため夜の夏祭りは公民館での開催となりましたが、盆踊りや福引、かき氷やカレーなどの店も並び楽しい祭りとなりました。

 

 

かけあんどん
津留区

 津留区では昔ながらの伝承行事「かけあんどん」を8月13日(水)から16日(金)の4日間、区の地蔵堂で行いました。
 かけあんどんは、今から約220年前に始まり、小学1年生から中学2年生までの男の子7名が主役の行事で、子どもたちは毎日夕方6時に地蔵堂に集まり、爆竹や花火でかけあんどんを盛り上げます。あんどんを飾ったり、ろうそくの火の管理やお地蔵様にお参りに来た方たちの接待も行いました。
 阪本さんは「80年前の子どもの頃を思い出します。楽しい夏の思い出です」と話され、子頭の遥人くんは「今年が最後だったので今まで以上に楽しみました」と笑顔でした。

 

 

新成区

 新成区で、初めての夏祭りが8月23日(土)同区公園で開かれました。
 花岡郁一郎実行委員長の軽妙な司会で待ちに待った祭りが開会。藤村公民館長手作りの子ども神輿が会場を練り歩き、ステージではビールやラムネの早飲み大会、人形劇ひまわりの公演やフラダンス、ひょっとこ踊りなど楽しいプログラムが続きました。また、各班ごとにかき氷や焼きそば、ヨーヨー釣りなどの夜店が並び、行列ができるほど賑わっていました。
 総ジャンケン大会では、勝ち残った方に豪華賞品が贈られ最後まで盛り上がりました。

 

東ヶ丘区

 東ヶ丘区の夏祭りが8月23日(土)同区公園で行われました。
 午後6時子ども神輿がスタートし6時半から焼きそばやビールなどのバザー、7時からは不用品などのバザーも始まりました。提灯に灯がともり、ゲストの無塩太鼓の勇壮な演奏に続き、ラムネ早飲み大会や民舞、カラオケ、フラダンスなどのステージもあり賑わいました。
 ヤットン節を踊った婦人部の北山さんは「練習は短期間でしたが皆さんすぐに覚えて上手に踊れました」と笑顔でした。

 

北新山区

 北新山区として初めての夏祭りが、8月23日(土)同区公民館で行われました。
 会場自体はコンパクトながら多くの区民が訪れ、焼き鳥やカレー、雑貨などの夜店が並び、特に焼きそばは祭り開始1時間で完売するほどの盛況ぶり。初めて開催する区の祭りということで色々苦労された役員の方々も安堵の表情を浮かべていました。
 会場横の通路や公民館前には美しい竹灯篭も並び、宵が深まるにつれ幻想的な灯りを放ち、その光景をカメラに収める人も多く見られました。
 区長は「区創設4年目で近隣区長や実行委員会の皆様のお世話になって第1回の祭りを行うことが出来ました。多くの区民の皆様に祭りや竹灯篭の美しさを楽しんでいただきたいです」と話されました。

 


  (98)  三里木区  たわらや酒店  宇野功一

最も早い月見酒

◆旧暦(太陰太陽暦)が生きているお月見の行事
 みなさまにとって暦といえばもちろん太陽暦=新暦でしょう。このコラムで何度か触れたと思いますが、明治5年以前は、現在の太陽暦ではなくて、お月様を基準とした太陰太陽暦=旧暦でした。
 お月見の行事だけは、現在でも旧暦で行事を行う風習が残っていますね。今年の場合、今世紀2番目に早い暦でお月見が行われます。ということは、秋の到来が例年よりも早いのかもしれませんね。
 中秋の名月は、旧暦の8月15日です。今年は4年ぶりに旧暦8月16日(十六夜月)がまん丸になるそうです。今の暦でいうと、旧暦8月15日は明日9月8日(月)、旧暦8月16日は明後日9月9日(火)となります。

◆旧暦は19年周期
 簡単に旧暦のことについて述べます。本当ならば、このコラムでは書けないほど複雑なのですが・・・。お月様を暦とする旧暦は、新月から新月に変わる日数・平均29.5日を1ヵ月とします。29日と30日が存在するのはこのためです。
 29.5日×12ヵ月=354日となります。太陽を基準とする新暦とのずれが365日−354日=11日、生じます。旧暦の方が1年に11日短くなります。単純にいうと、3年間で1ヵ月早くなるようになります。これを調整するために、ある基準で、閏(うるう)月を入れます。今年は旧暦9月に閏9月が入りますので、旧暦では今年は13ヵ月で1年となります。
 19年に7ヵ月閏月を入れて、太陽暦との差をあわせて運用します。ですので、このように9月8日に中秋の名月が早まるのは、今年の次は19年後です。

19年後の2033年の中秋の名月は9月8日

38年後の2052年の中秋の名月は9月7日
(今世紀最も早い日付の中秋の名月↑)

57年後の2071年の中秋の名月は9月8日

◆月を愛で、酒を愛でる秋
 暑さもおさまり、空気が澄んでくる秋。宵を楽しむ絶好の季節です。古人は月を愛でて物思いに耽り、句を読んだり、酒を飲んだりして楽しみました。
 春の新酒も、この時期になりますと旨みが増してきます。秋に発売される熟成酒を「ひやおろし」といいます。海も山も美味しいものがとれる秋。更けゆく秋の夜、静かにお酒を楽しむ季節がやってきました。食べ物を、お酒も美味しい季節がやってきました。(乾杯)


  卓球大会初心者クラスで優勝


写真左から、田上コーチ、安武さん、星子さん、笠田さん

 スポーツクラブきくよう 卓球部は8月3日(日)合志市総合センターヴィーブルで行われた第48回日専連卓球大会男子初心者の部で優勝しました。
 この大会は、県下最大の団体戦の大会で、出場者は600名程。男子初心者の部には30チームが出場。星子義幸さん、笠田 司さん、安武久雄さんの3名と田上悦郎コーチで挑み、応援を背に受け伸び伸びとプレー。すばらしいチームワークのもと接戦を勝ち抜き見事優勝しました。

田上コーチ
怖いもの知らずで伸び伸びとした試合でした。無欲の勝利です。次回大会はクラスをあげての出場になります。頑張って欲しいです。

星子さん 60歳
1試合ごとに波に乗り、実力が発揮できました。決勝戦が一番良い試合でした。

笠田さん 72歳 
キャプテンです。3人とも戦い方が違います。田上先生の指導で頑張った成果が出せました。

安武さん 62歳
決勝の相手は20〜30歳代でしたが、よく勝つことができたと自分でも感心しています。


お地蔵さまに感謝
下津久礼老人クラブ地蔵祭り

 下津久礼老人クラブでは、毎年恒例の地蔵祭りを8月24日(日)区の公民館で行いました。
 毎年老人クラブの婦人部が公民館前の六地蔵や2体のお地蔵様、観音様のエプロンを作り奉納し、お賽銭とお花をあげ、下津久礼の発展と健康、家内安全を願いお参りしました。このあと公民館で懇親会となり、食事やカラオケで親睦を深めました。
 部長の山城さんは「会員の方に協力してもらいエプロンを作りました。お地蔵さまは子どもの守り神なので明るい布で作りました」と話され、東さん(81歳)は「西原村から引越してきて6年。みなさんとても温かい方たちでとても感謝しています。老人クラブの行事には必ず参加しています」と笑顔でした。

 

 


いろんなパンができたよ 菊陽町働く婦人の家

 8月8日(金)菊陽町働く婦人の家で、夏休み恒例の親子パン作り教室が行われ、12組の親子29名が参加しました。
 同施設でパン作り講座の講師を務める飯田まゆみ先生が、最初に基本的なパン生地の作り方を説明。その後、あらかじめ用意されたパン生地を思い思いの形に取り分け、中にあんこやカスタードクリームを入れました。
 そしてトッピングはチョコガナッシュ、ドレンチェリーなどを使って、かわいい動物やアンパンマン、大人気の妖怪ウォッチのキャラクターなどいろいろなパンを作りオーブンへ。調理室は焼きたての美味しそうなパンの匂いでいっぱいになりました。
 るのあちゃん(6歳)はお母さんの美由紀さん、弟のせなくん(4歳)と参加。「ママと、せなくんと、わたしで1個ずつ。おみやげで妹のひなちゃんに2個、パパには…ブタさんのパンをあげます!」とニコニコ笑顔で話してくれました。