ワンネス 809号  2016/06/14発行

震災乗り越え、体育大会開催

菊陽中学校

 「驚心動魂」〜とどろけ五色の魂〜をスローガンに菊陽中学校の第69回体育大会が5月22日(日)同校運動場で行われ、白団が優勝しました。
 開会式では、学校長やPTA会長、生徒会長のあいさつのあと、各団団長が「4月に発生した熊本地震の影響により、多くの悲しみを知りました。生徒510人はそれに屈せず、一生懸命練習に取り組んできました。この体育大会で培った心・技・体で、一生懸命演技し、走り、思い出に残る最高の体育大会を創りたいと思います」と、力強く選手宣誓。競技は、1・2・3年生の100m走で始まり、部活動紹介や応援合戦、団対抗リレーなど21の競技を全力で頑張りました。
 優勝した白団の弥優くん、真一郎くんは「みんなで熊本に笑顔が届けられるよう一生懸命頑張りました。チームワークの勝利です。優勝できて嬉しいです」と笑顔で話してくれました。

武蔵ヶ丘中学校

 武蔵ヶ丘中学校の第36回体育大会が、5月22日(日)、同校運動場で行われ、全校生徒826人が7色の団に分かれ、全力で競技しました。
 開会式では、体育大会実行委員長の島奏士くんが「今年の体育大会は自分たちだけのものではありません。ここ、武蔵ヶ丘中学校から熊本全土に向けて私たちのパワーを発信します。一人一人がこの意識を持ち、仲間とともに正々堂々と最後まで競技することを誓います」と選手宣誓を行いました。
 4月の震災の影響は学校施設にも及び、体育館も使用不能。練習もままならない状態のなかで「日常生活がいかに恵まれていたか」「家族や友だちがいることが、どれだけ大切でありがたいことか」を学び、たくましくなった武中生徒たち。全18競技を通じて、宣誓の言葉どおり、元気で前向きな姿を、応援してくれる保護者や関係者、地域住民に届けました。


  たわらや酒店  宇野功一

(118)震災時における酒の嗜(たしな)み方

◆まさか、熊本地震・・・
 4月14日午後9時26分に発生したマグニチュード6.5の地震。これまでに経験したことのない揺れに何か暗い暗示を覚えながら、避難所の三里木町民センターで、一晩過ごした。余震は本震よりは大きな揺れは起こらないだろう、と思いながら4月15日夜就寝した。が、4月16日午前1時25分ごろ、マグニチュード7.3の地震がおきた。熊本のすべてがこの時を境に変わってしまった。まさか、自分が生きている間に、熊本で大震災があるとは思っていなかった。
 震災下は今までの日常とは全く違う。ストレスを発散するために、寝る前に酒を飲む人も多い。私も熊本地震以後は車中泊が続いた。日本酒を1〜2合程度飲んで、車内でゴロン。2011年3月11日に発生した東日本大震災以降、震災に見舞われた地域での酒の消費量が増える傾向にあったという。今回は、飲酒はメンタル面で良いかどうかを考えてみた。

◆震災時における酒の嗜み方
 ストレス解消としてお酒を飲んでも、あまり効果はない。アルコールには睡眠を促す作用があり、お酒を飲むと寝付きが良くなるが、そうして早く寝付いても翌朝、目覚めたときのコンディションがむしろ悪くなることは、あまり知られていない。お酒を飲んで寝ると、睡眠が浅くなって疲労が回復しにくい傾向にあるのだ。
 酒を飲むことの善しあしは酒量による。酒を毎日飲むことは、疲労の蓄積を助長するのは確かだ。復旧・復興などで忙しい人たちは、あまり深酒をしてはいけない。睡眠による疲労回復が不十分になれば、疲れだけが日に日に溜まっていく。また、酒=アルコールには依存を起こす傾向がある。依存とは端的に言って、それが無いと過ごせない状態のことだ。特に、自宅で深夜にお酒を飲みながら独りで過ごすことは、その晩の睡眠による疲労回復を妨げるだけでなく、酒量の抑制が利かなくなる心配がある。
 復旧・復興には酒は欠かせないが、飲酒をする時には飲みすぎないことが肝要である。また、次のようなことに注意してもらいたい。
@ 毎晩はお酒を飲まないこと。飲むのは隔日や休日だけというようにする。
A 飲酒以外のストレス解消法を考える。
B 酒を飲む場合にはなるべく独りで飲まない。職場の仲間や友人、家族と前向きな会話ができる状態で飲むようにする。

 今回の震災による、経済や企業の事業活動への影響はおそらく数年にも及ぶと予想されている。震災から1ヵ月半たった今、復興への道のりを順調に歩んでいくために、各個人の体調を維持するのはとても大切なことだ。ストレスが多い今の時期こそ、酒の嗜み方に十分注意することを忘れないでほしい。


はじめまして よろしくお願いします

 この春赴任された、菊陽町内の保育園の園長先生をご紹介します。
  お聞きしたのは @前任校 A趣味 B地域の皆様に一言の順です。

 

白鈴園  坂田優紀美園長

@みどり園

Aコンサート・ライブ鑑賞、ショッピング

B子どもたちが、子ども時代を周りの大人たちから十分「愛されている」という思いの中で、いきいきと暮らしていけることを大切にしていきたいと思います。
 子どもたち・保護者の皆様、そして地域の皆様に信頼されるよう、先生方とともに頑張ります。よろしくお願いいたします。

 

みどり園  弓削恭子園長

@もみじ園

A高校野球観戦

B20年ぶりにみどり園に帰ってきましたが、故郷に帰ってきたように温かく、うれしい気持ちです。
 仕事をしながら子育てを頑張っておられる保護者の皆様を温かく応援し、先生方と一緒に一人一人の心に寄り添いながら、笑顔いっぱいのみどり園となりますように、地域の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。



笑顔を届けて元気をいただく

 ボランティアで慰問活動をする南白水会が5月20日(金)、三里木デイサービスを訪問し、踊りや歌で楽しいひと時を届けました。
 歌謡曲に合わせて健康体操を披露する下津久礼のグループや山口さんのトランペット演奏、酒井会長の日本舞踊などが披露され、15人のデイサービス利用者は手拍子を打ったり歌を口ずさんだり。愛嬌たっぷりに江島 均さんが踊る「証城寺の狸囃子」に合わせて座ったまま踊りだす人もいて、楽しいひと時となりました。
 酒井会長は「自宅はまだ片付いておらず踊っていいか葛藤もありましたが、『笑顔を作りに来てください』と依頼をいただきました。利用者さんの笑顔で私たちが元気をいただきました」と、利用者と手を取りあって喜んでいました。

 

 



一層気を引き締めて

 青葉台区で5月15日(日)、震災後初めての町内清掃活動が行われました。
 午前7時からの町内一斉清掃に続き、区の消防団員とともに、区内に設置された消火栓・器具の点検も実施されました。今回の震災経験を機に、家具の再固定を行ったり、非常持ち出し袋を用意した家庭も多く、参加した区民は真剣な表情で、防災意識を一層高めました。
 また、同区公民館で青葉会による廃品回収があり、ビンや缶、雑誌、ダンボールなどが回収されました。参加した男性は「雑誌やダンボールの量は、いつもより多いように思います。地震後の片付けや、家の中の整理が進んでいるんでしょうね」と話されました。

 

 


  ハナイカダ

 落葉性の低木で葉は6〜12p程度。雌雄異株で、春には1〜2個の雌花、または数個の雄株をつける(写真は雄花)。葉を「船」、その上の花を「人」に見立てたその姿から「花筏」と呼ばれる。花言葉は「気高い人」「移り気」。