ワンネス 813号  2016/07/03発行

楽しい七夕つくり
菊陽杉並台サロン

 菊陽杉並台ふれあいサロンが同区コミュニティセンターで、6月15日(水)にあり、七夕飾り作りをしました。
 健康観察のあと、7月30日(土)に行われる地区夏祭りの出し物「水戸黄門」の踊りをビデオに合わせて練習。「来月も練習しましょう」と約束し、七夕飾り作りが始まりました。ハサミとノリを使って、色紙でやっこさんや輪つなぎなどを作ったり、クレヨンで織姫彦星をきれいに塗りました。色々な飾りができ、見事な笹飾りが出来上がりました。短冊には「孫が元気に育ちますように」や「無病息災」などの願いごとのほか、「笹の葉にゆれる銀河や天の川」などの俳句も書かれ、笹につるされました。
 山口さんは「2回目の参加ですが、和気あいあいと交流できて楽しいですよ」と笑顔で話されました。

 

 


怖かった地震を
   吹き飛ばそう

こうのとり保育園

 こうのとり保育園で6月17日(金)に行われた6月のお誕生会に、陸上自衛隊第8師団第8音楽隊が訪れ、園児たちは音楽のひと時を楽しみました。
 「地震こわかった人〜?」と音楽隊メンバーが尋ねると園児の手がたくさん上がりました。「怖い思いをした人たちに音楽で元気になってもらいたいと、避難所や学校、保育園などを回っています」と活動を紹介し、「アンパンマンのマーチ」から演奏が始まりました。元気な歌に手拍子したり、歌に合わせて「くまモン体操」をしたりと園児たちはみんな笑顔になりました。
 年長の雫月ちゃんと悠翔くんは「楽しかったです。『365日の紙飛行機』は、好きな歌だったので大きな声で歌いました」と話してくれました。

 

 

 


明日を見つめて踊ります
さんふれあ舞の会

 さんふれあ舞の会は6月15日(水)、菊陽町総合交流ターミナルさんふれあ大広間で第81回舞の会を行いました。
 毎月第3水曜日に行われている舞の会は、熊本地震の影響で5月は中止になりましたが、この日は嬉しい再開となりました。プログラムは、今村さんの「高砂の舞」で始まり、旅姿で踊った「箱根八里の半次郎」や旅情豊かに踊る「火の国旅情」などが披露されました。瀬戸山代表は「前を見つめて明日を見つめて、自分たちが元気になって日常の生活に戻ることが復興への第一歩だと思います。メンバーの中には被災された方もおられ、練習もままならない状態でしたが、このように開催できて嬉しいです。次回は7月20日(水)です」と話されました。
 来場した古場さんは「初めて見に来ました。素晴らしい踊りを見て元気をもらいました」と喜ばれていました。

  

 


体験を生かした防災頭巾
菊陽町東部町民センターふれあいサロン

 菊陽町東部町民センターふれあいサロンでは、6月17日(金)、バスタオルで作る防災頭巾作りを行いました。
 この防災頭巾は、JA新ふくしま女性部が、東日本大震災の経験をもとに考案したもので、バスタオルに衣類やタオル、軍手、歯ブラシセット、保険証のコピー、マスク、小銭などを入れて糸で縫い付けて作ります。いざという時すぐ使えるように仕付け糸でぐし縫いするのがポイント。災害時に頭にかぶり避難すると、頭を守りながら避難所で必要最低限のものがそろいます。みなさん手際よく作り、約2時間で完成しました。
 上田さんは「今回の地震の時、ふれあいサロンで以前作った防災頭巾をかぶって避難しました。今回作ったのは下着や歯ブラシなどが入っているので、持っているだけで安心感があります」と話され、吉川さんは「楽しく作ることができました。中に必要なものが入れられ便利ですね」と話されました。バスタオルやタオル、紐などの材料は、JA菊池・菊陽中央支所から提供して頂きました。

 

 


  三里木区  たわらや酒店  宇野功一

(119)45年ぶりの新製品
越乃寒梅 灑(さい)純米吟醸

◆灑(さい)という新しい志

残雪の新潟北山亀田郷。
凛と咲く一輪の梅の如く、美意識を貫く酒あり―越乃寒梅。

 旨い酒をどこまでも極めていく道の途中、新しい可能性を追求した灑(さい)は、米の旨みを感じさせながら、繊細でキレがよし。燗も捨て難いが、冷や・冷酒がなおよし。晩酌もよいが、食彩と嗜(たしな)むのがなおよし。今宵、灑とともに彩のある酔い心地を。(石本酒造梶j

灑(さい)…「水を注いで洗い清める」「さっぱりとしたさま」などの意味を持つ言葉。灑水(しゃすい)という熟語としても、しばしば用いられる。(引用文献=現代漢字語辞典=角川書店)

 4月下旬のとある日、弊社に一通の郵便物が届く。越乃寒梅の蔵元・石本酒造からの手紙であった。内容は6月1日に45年ぶりに新商品を発売するとのこと。そのお披露目会を東京でやるので来てほしいというご案内文であった。
 熊本地震から2週間後。復興はまだまだであったが、いの一番に出席の返事を出した。私にとって、この酒が復興の予感を感じさせる、記憶に残る一本になりそうな気がしてならなかったからだ。

◆1971年以来咲く、新しい一輪
 越乃寒梅の銘柄はあまりにも有名である。越後平野に流れ込む二つの大河、信濃川と阿賀野川の間に位置する穀倉地帯・亀田郷に越乃寒梅醸造元・石本酒造はある。新潟のことについては、司馬遼太郎・街道を行く15「佐渡の道、潟の道」で、新潟阿賀野川のことについて詳しく述べている。
 酒蔵の近くを流れる大河・阿賀野川。その大河の氾濫を食い止めることが新潟平野を守ることであったし、田んぼや家を守ることであった。多くの男が阿賀野川の堤防を造った。河の改修工事にいそしんだ。もとより、新潟という地名の如く、ぬかるむ「潟」が多い地域。男たちの仕事の後の楽しみが日本酒であった。一日の重労働を癒す日本酒。一杯の旨い酒が、どれだけ男たちに報いてきたか。
 酒はベトベトしたものよりも、すっと喉に入るものがよい。この信念を持ち、淡麗な酒質の酒を醸(かも)し続けたのが越乃寒梅であった。
 伝統の技術を継承しつつも、四代目・石本龍則は、さらなる品質向上と幅広い世代の方々に、世代を超えて日本酒の素晴らしさを伝えたいという思いから、灑を開発。
 6月17日(金・大安)に新発売となった。香が穏やかで、和三盆のように上品な甘みが広がり、キレよくすっきりした美酒。温故知新、越乃寒梅の渾身の酒は日本人のみならず、世界じゅうの日本酒ファンを魅了するであろう。

【越乃寒梅 灑(さい)純米吟醸】 (新潟県新潟市 石本酒造梶j
原料米 新潟県産「五百万石」  兵庫県三木市志染町産「山田錦」
精白歩合 55%   日本酒度 +2.0
アルコール度数 15%
1800ml 3000円(税別)  720ml 1500円(税別)


  自主避難所を立ち上げて

 4月の熊本地震の際、自主的に避難所を開設し住民たちが運営した菊陽杉並台区の大山 實区長と田中修二公民館長にお話しを聞きました。

  

◆いつから開設されましたか
 4月14日(木)午後9時25分の前震後の午後9時50分からです。地区コミュニティセンターを避難所とし、区内の避難行動要支援者や一人暮らしの高齢者宅の安否確認をすぐに行い、受け入れ準備を始めました。その夜は88人が避難しました。

◆炊き出しもされたんですね
 その夜からご飯を炊き、避難されていた方自らおにぎりを作りました。以前からあった電気釜と2月に購入していたガス釜が大活躍しました。自宅に余裕がある方には、米、味噌、コンソメなどを持参してもらい、公園で車中泊された方にも配り、4月20日(水)まで続けました。米、パン、野菜、果物などの差し入れや、名古屋のボランティアが水や粉ミルクなどの支援物資をトラックで届けてくれたこともあり有難かったです。

◆役員さんの動きは
 区長、公民館長をはじめ地区役員で何度もミーティングをしましたが、自宅も大変な状況だったので各組長さんには特別の招集はしませんでした。役員は、町役場や町民センターへ出かけて情報収集に当たり、町指定避難場所が満杯状況であることを知りました。またすぐに、空き巣対策として区内の見回りも行いました。
◆SNS発信を活用されたんですね
 区住民のツイッター発信で全く知らない方から、宅配便での支援物資やアマゾンを通じて水などの支援物資が届きました。

◆衛生状況は
 おにぎりを作るときは衛生帽子、手袋、マスクを着用し、避難者にマスクを配布したり消毒用アルコールを設置したりしました。また、看護師や薬剤師資格を持つ方の協力や、区内の方の整体マッサージのボランティアもありました。

◆いつまで開設されましたか
 4月23日(土)で閉鎖しました。のべ311人が宿泊。炊き出しを食べた方や車中泊の方はもっといらっしゃいました。たくさん届いた支援物資は、まだ水の出ていない地区へ提供しました。
 28日(木)の役員ミーティングで、経緯の整理と今後の防災組織について協議し、文書にまとめて回覧板で区民に経緯を見てもらいました。

◆お疲れ様でした
 田中公民館長は「昨年オープンしたこのコミュニティセンターは、指定避難所から遠い杉並台区で何かあったときには避難所に、との趣旨をもって設立されたので、今回思いがけず使うことになりましたが活用できよかったです」と話されました。また、大山区長は「役員のチームワークがよく、また避難者も協力的でした。区民の方の特技を活用できて良かったです。日頃の近所付き合いの大切さを強く感じました」と話されました。


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