ワンネス 814号  2016/07/10発行

七夕飾りで世代間交流
合志杉並台

 合志杉並台のコミュニティセンターで6月25日(土)、毎年恒例の七夕飾り作りが行われました。
 午前9時、小雨の降る中、若草会のメンバーが、長さ5mほどの笹竹を3本準備。テーブルや飾り付けの材料の用意を整えている間に子どもたちもやって来ました。
 飾り付けは折り紙を細かく切って作った編み飾りや、輪つなぎ、やっこさんや鶴など。「ありゃ、えらい首の短かか鶴になってしもた」「子どものほうが、よう折り方を知っとるばい」と楽しい雰囲気の中、作業は進み、「だんすの先生になれるように」「和やかな若草会が続きますように」など、思い思いの願い事が書かれた短冊も飾り付けられました。
 荒木さんは、娘、孫娘の3世代で参加。「孫に伝統行事を教えるだけでなく、私も、よそのお宅の折り紙を教えてもらったりして楽しいですね」と笑顔で話されました。作業のあとは、おやつをいただきながら交流会。きれいに飾り付けられた竹は、1本は切り分けられて希望者が持ち帰り、2本がセンター内に飾られました。

 

 


少しでもお役に立ちたい
菊陽町ボランティア連絡協議会

  菊陽町ボランティア連絡協議会(加藤会長)の総会が6月8日(水)、菊陽町老人福祉センター会議室で行われました。
 総会は、来賓あいさつや加入各団体の自己紹介のあと、議長に防災ボランティアすぎなみ所属の城 加代さんが議長に選出され、平成27年度の事業報告・決算報告や28年度の事業案・予算案が承認されました。
 総会で、熊本地震の被災地を支援をしようと呼びかけがあり、ボランティア団体が協力し6月23日(木)、益城町教育委員会へ手作り雑巾600枚と足拭きマット20枚、はげましの手紙、避難所にうちわなどを届けました。

 

 


元気な歌で元気になろう
復興支援コンサート

 合志杉並台コミュニティセンターで、歌手のむたゆうじさんを招いての復興支援コンサートが6月24日(金)に行われ、力強い歌声が響きました。
 コンサートは、杉並台ホタルを守る会と若草会、ぽっかぽか杉並台の主催で、会場に飾られた竹灯籠の明かりが美しい午後6時開演。ポップコーンやかき氷、唐揚げやフライドポテトなどが販売され、子どもたちは次々とおいしそうに頬張っていました。たくさんの地域住民が待つ中、むたゆうじさんが登場。ギターを弾きながら、「宴会みたいに楽しみたいですね」と、会場のみなさんと歌の掛け合いをしながら次々にオリジナルソングを披露し、手拍子や掛け声で大いに盛り上がりました。
 関 祐子若草会会長は「子どもたちを地域で見守ろうと企画しました。みんなで一緒に過ごすことが大事ですね」と話されました。

 

 


歌と絵本の世界を楽しむ
サトシンさんの絵本の読み聞かせ

 GSJ熊本地震復興支援事務局(松本代表)が主催する、感動と爆笑の渦を巻き起こした人気絵本作家“サトシンさんの絵本の読み聞かせ”が6月26日(日)、菊陽町総合交流ターミナルさんふれあで行われ、たくさんの親子連れが訪れました。
 サトシンさんは、プロジェクターを使い「さんぽのき」やサンバのリズムで歌いながら「とこやにいったライオン」などを読むと、子どもたちはノリノリで手拍子。ゲストのナレーター杉本幸智世さんと「みどくんとあかくん」を読むと、会場は、絵本の世界に引き込まれていました。また、菊陽町を中心に活動する“音楽ボランティアぐるぐる”のコンサートもあり、楽しい時間となりました。
 来場したきいちゃん(5歳)は「絵本もおもしろかったし、お歌も歌って楽しかった」と笑顔。みれいちゃん(5歳)とお父さんの祥治さんは「サトシンさんは個性あふれる方で、大人も楽しめる読み聞かせでした」と話してくれました。

 

 


  矢原 正治

(113)カンゾウ(甘草)マメ科

  合志市で栽培されているので、少しなじみがあると思います。漢字で「甘草(かんぞう)」と書きます。日本には自生していません。スペインカンゾウ、ウラルカンゾウなどがあり、中近東(アフガニスタン〜カザフスタン)〜ウラル〜モンゴル〜内モンゴル〜東北(中国)の乾燥した地域に自生していますが、水が大好きな植物で、砂漠では根を5m以上、地下水のある所まで伸ばします。
 カンゾウの利用部位は、根およびストロン(根のように伸びた根茎)で「食用(甘味料)および薬用」に用います。アフガニスタンから輸入の甘味料を作るカンゾウは1kgで5ドル(500〜600円)くらい、薬用にする物は千円/kgくらいと聞きました。日本で作っている甘草は、約4千円/kgで流通しているとも言われています。高いですね!
 食用では、甘草の甘味の成分「グリチルリチン(グリチルリチン酸)」(甘味料)が、醤油、味噌などの日常的な物に少々ですが含まれています。グリチルリチンは砂糖の150〜300倍/gの甘さを持っていますので、量的には少しです。
 漢方薬でも処方の70%くらいに用いられています。もし皆さんが甘草を含む漢方処方を用いるとすると、こむら返り、筋肉痛、腰痛等の痛みに「芍薬甘草湯(芍薬+甘草)」があります。飲み方は、1日3回ではなく頓服で飲んで下さい。
 頓服とは、症状が出たときスグに、もしくは出そうなときに飲む飲み方。風邪薬の葛根湯も同じく頓服で2時間おきに飲みます。
 甘草と芍薬には、共に痛みを和らげる効果があります。これを二つ合わせると痛みを和らげる効果が強くなります。神経に作用しないので西洋薬(現代薬)の鎮痛薬のような副作用は、ほとんど有りません。(ただ、飲みすぎには注意)
 甘草+桔梗(キキョウの根)の処方を桔梗湯といい、二つ混ぜると桔梗の咳止めの効果が強くなります。甘草+乾姜(乾姜甘草湯)で、乾姜の身体を温める作用が、さらに強くなります。
・乾姜(かんきょう):ショウガ(根茎)を蒸して乾かしたもの。
・生のショウガ:汗を出す作用が強いので、風邪の時に生姜湯等で飲む。
・生姜(しょうきょう):ショウガ(根茎)を乾かしたもの、胃腸を温め、発汗する作用もあります。(乾生姜ともいいます)

 蒸し暑くなりました、冷たいモノばかりを飲食し過ぎると、胃が冷え、食欲が落ち、夏バテします。「食べることは生きること」を忘れないように、心身をご自愛下さい。夏バテ予防、漢方薬の用い方などの勉強は、毎月第4水曜日の「やさしい漢方とハーブ」の勉強会に!


 すてっぷマルシェ
一歩ずつ前へ進もう

 パソコンスクール・ステップライフ菊陽店主催の「すてっぷマルシェVol.3」が原水の同店で6月25日(土)と26日(日)に開かれ、にぎわいました。
 ステップライフではパソコンを使って写真入りのカレンダー作り、「キャンドル3leaf」ではオリジナルキャンドル作りなどの体験コーナーがあり、陶器やアクセサリー、文房具などの雑貨販売、パンやカレーなどの食品販売もあって、見どころ満載となりました。毎回人気の占いや耳つぼマッサージなどもあり、「気軽に来ていただきおしゃべりして欲しい」との主催者の気持ちがあふれていました。また、会場では熊本地震に対して募金活動を行い、菊陽町役場に寄付しました。
 バッグなどを出店した萱野さは「被災しましたが作品作りは続けています。初めての出店ですが、続けることに意味があるように思います」と前向きな気持ちを話してくれました。

 

 

 


ほっとステーション
フリーマーケット祭

 菊陽町社会福祉協議会ほっとステーション武蔵ヶ丘で6月18日(土)、フリーマーケット祭が行われました。
 来場者は、掘り出し物の衣類やバッグ、雑貨を見つけては楽しそうに買い物をしていました。屋外では焼きそばやたこ焼きなどの販売もあり、大にぎわいでした。
 次回は8月にソーメン流し、10月には6周年祭を予定しています。

 


編集後記

 先日、ワンネススタッフがセミの羽化に遭遇しました。夏になると抜け殻はよく見かけますが、羽化は夜中に始まるのでなかなか目にすることができません。ラッキーな日でした。梅雨明けは今日かな、明日かな?(N.T)