ワンネス 844号  2017/02/26 発行

郷土のお菓子
 銅銭糖を知ろう

菊陽西小学校4年生

 菊陽西小学校(池田校長)の4年生が1月31日(火)、社会科の勉強で菊池郡大津町に伝わる銅銭糖を製造販売する浪花屋本店(なにわやほんてん)の技を学びました。
 浪花屋本店からは7代目となる古庄さん(49歳)が来校し、150年の歴史がある銅銭糖を作る作業を実演。砂糖と餅粉に合わせる水の量を季節や天候で微妙に変えていることや、全身を使って混ぜ、型に入れることなどを丁寧に説明しました。
 子どもたちは真剣に手元を見つめ、最後には「1日に何本作るのか」「なぜこんな形なのか」「工夫していることは?」など、たくさんの質問を投げかけました。 また、4年1組担任の湊 真之介先生も、子どもたちからの声援を受けながら、銅銭糖作りに挑戦していました。
 子どもたちからは「作業が早かったのがすごいです」「水一滴、多いことが分かるのがすごいです」「工程が多いことに驚きました」などたくさんの感想が聞かれ、充実した学習になりました。

 

 

 


認知症の人を応援します
菊陽中学校

 菊陽中学校(豊岡校長)の1年生163人を対象に1月31日(火)、同校体育館で「中学生向け認知症サポーター養成講座」が行われました。
 菊陽町介護保険課、町内の介護施設、病院の職員が講師となり、DVDや講義で町内の認知症患者の推計や、認知症の原因、症状、対応法などを説明。先生方が行う3択問題のロールプレイ(役割演劇)では、時折大きな笑い声や歓声を上げながらも、生徒たちは真剣な表情で考え、説明に聞き入っていました。
 愛さんは「認知症は誰でもかかる病気だから、これから認知症の方に会ったら、優しく対応したいと思いました」と話し、舜平くんが生徒を代表してお礼を述べました。その後、認知症についての冊子と講座を受講した証しのオレンジリングが生徒たちに渡されました。

 

 


競技の普及に
 全力を尽くします

菊陽町体育協会役員研修会

 菊陽町体育協会(豊住会長)主催の平成28年度役員研修会が2月4日(土)、菊陽町三里木町民センターで行われました。
 開会行事のあと、スポーツ功労賞表彰式があり、町ゲートボール協会推薦の阪田さんと町グラウンドゴルフ協会推薦の岡本さんが受賞。阪田さんは「感謝の気持ちでいっぱいです。会員が減っているので心配ですが、競技の普及に全力を尽くします」と話し、岡本さんは「大先輩がいらっしゃる中、自分が受賞し恐縮しています。これからも協会の皆さんのお世話をさせていただきます」と話されました。
 このあと、講演会があり、熊本国際スポーツ大会推進事務局の三村さんが2019年に熊本で開催する国際スポーツ大会について」と題して話されました。

 

 

 


tupera tuperaさんと
 あそんだよ!

えほんライブ&ゴリゴリゴリラをつくろう

 菊陽町図書館(矢野館長)主催の「tupera tupera(ツペラ ツペラ) えほんライブ&ゴリゴリゴリラをつくろう!」が1月29日(日)、同図書館ホールで開かれ、小さい子どもから大人まで絵本の世界を楽しみました。
 「tupera tupera」は亀山さんと中川さんによるユニット。絵本やイラストレーション、工作、舞台美術など幅広く活躍中で、今回は亀山さんが来熊。亀山さんは、最初にステージに映し出された自作絵本を軽快に読み聞かせし、子どもたちもノリノリに。絵本にも使った切り絵の技法も実演されました。後半は会場の親子も参加してペットボトルを使ってゴリラの人形を作り、一緒にゴリゴリロケンロールを歌って盛り上がりました。
 央太くん(小2)と完太くん(年中)を連れて参加した山内さんは「図書館のイベントにはよく参加します。絵本も面白かったし、家族で工作をして楽しかったです」と笑顔で話してくれました。

  

 

 


  緑ヶ丘区  弁護士  衛藤二男

(35)家族信託A

 今回は、前回の事例を図示しましたので、それを参考に説明します。まず、事例において考えられるAさんの遺言について考えてみましょう。

 遺言する場合に重要で大きなポイントは2つです。まず、遺言者がご自身の財産(将来の遺産で、遺言の対象となる財産)を正確に把握しておくことです。次にその財産をどの相続人に、どのように相続させるかということ、すなわち、遺産の分け方の問題です。なお、遺言をしていなければ、民法が定める法定相続分に従うことになります。

 まず、Aさんの妻が認知症ということですから、自分の亡きあとの妻Bさんの生活のことが一番の心配事ではないでしょうか。そこで、自己の財産のうち、妻Bさんの生活費や施設費(将来、施設に入所することが予想される)のために、定期的な収入である賃貸マンションの賃料収入をBさんに相続させることが考えられます。なお、Bさんは認知症で自己の財産管理能力に問題がありますので、別途、成年後見制度の活用を考慮する必要があるでしょう。特に長男Dさんからの金の無心のおそれがありますので、そのことからもBさんには成年後見人が必要と思われます。ただ、遺言により成年後見開始の申し立てはできませんので、これをAさんがするとすれば、Aさんの生前にすることになるでしょう。

 次に無職・無収入で浪費家の長男Dさんについてですが、遺留分がありますから、相続開始後において、遺留分による紛争が起こらないようにしたいものです。そこで、遺言でDさんの遺留分を考慮し、その分をDさんへの相続分として遺言しておくと良いでしょう。なお、Dさんが被相続人に対して生前に暴力をしていた等の事情がある場合など、一定の場合には家庭裁判所へ相続人廃除の申し立ても考えられますが、これは容易に家庭裁判所で認められません。またDさんの浪費癖からすると、相続で取得した遺産は浪費によってすぐになくなってしまうことが予想されますが、Dさんの財産管理能力に問題がない以上、浪費による財産の散逸は防止できません。
 以上に加えて、遺言はあくまでも相続開始後に効力が発生するものですから、相続開始前のAさんの心配事の解決には役立ちません。

 では家族信託という制度を使うとどうなるでしょう。次回に続きます。


   

 熊本日日新聞社が主催する「くまもと『描く力』2016」のふるさと部門で特選2席・東宝ホーム賞を受賞した小島大伍さんにお話を聞きました。

◆受賞おめでとうございます
 ありがとうございます。切り絵を始めて6年目ですが、2年連続入選のあと、今回は大きな賞をいただきました。テーマの「くまもと 人・光・風」に沿って癒しの風景を探して、足湯でくつろぐ人々を描いた「街なかオアシス」と題した切り絵作品です。

◆製作で苦労されたところは
 写真で撮った風景を基にしていますが、屋根の高さを低くしたり、人物の顔の向きを変えてみたり、熊本を意識して石垣や瓦屋根を足してみたりして下絵を作り、切って仕上げるまでに3ヵ月ほどかかりました。足を拭いているタオルの表現に苦労しました。

◆切り絵は難しそうですが
 簡単なものから教えてもらえるので大丈夫ですよ。直線でも定規などを使わずに、フリーハンドで切る方が味のある線が出来て面白いです。

◆これからは
 切り絵は、白黒の世界で、あいまいな所がないのが私に合うような気がします。白黒で遠近や濃淡をどうやって出せるか挑戦していきたいと思っています。また来年もコンテストに挑戦したいと思います。


自信作を展示

 茄子の会(中村代表)の作品展が、1月28日(土)から2月5日(日)の間、菊陽町光の森町民センターキャロッピアのロビーで開かれ、会員の力作が並びました。
 水墨画や墨彩画、油絵などの絵画作品やパッチワークやエコクラフトの手芸作品、写真や書、押し花、切り絵など様々なジャンルの作品に、訪れた人は感心してながめていました。

 


 菊陽町図書館を拠点に活動する人形劇ぶっくる(渡邉代表)は1月20日(金)、熊本善意銀行から「地域ボランティア賞」を贈られました。

 この賞は、今回で13回を迎え、地域社会を明るくする運動の一環として県内でボランティア活動を3年以上行っているグループなどを表彰するもの。人形劇ぶっくるは、今年結成15周年を迎えるグループで、定期公演には会場の菊陽町図書館ホールが満席になるほど地域の子育て世代に親しまれています。地域や日本の昔話を題材に、人形から大道具、小道具まですべて手作りの舞台作りは時間もかかりますが、子どもたちの笑顔や歓声を糧にメンバー全員、一生懸命取り組んでいます。

 渡邉代表は「表彰ありがとうございました。今年の15周年記念公演に向けて、さらに頑張ります」と意気込みを語りました。