ワンネス 860号  2017/06/25発行

感謝で迎えた
 15周年記念公演

人形劇ぶっくる

 菊陽町図書館(川端館長)を拠点に活動する人形劇ぶっくる(渡邉代表)が結成15周年記念公演を6月4日(日)、菊陽町図書館ホールで行いました。
 菊陽町図書館建設を機に、子どもたちに本に親しんでもらうきっかけになるようにと結成された人形劇ぶっくるは、毎年定期公演を行っており、今年は新作「昔話 したきりすずめ」を上演。けがをした子雀を看病したおじいさんは宝の入ったつづらをもらい、欲を出したおばあさんのつづらにはお化けが入っているという昔話で、子どもたちは道を教える動物や恐ろしいお化けに驚きの声を上げていました。次のプログラム「たのしいおうた」では、童謡や唱歌に合わせて人形が踊り、子どもたちは大きな声で楽しく歌っていました。公演の最後にはホワイエで、劇に登場した人形たちが「バイバイ」と手を振りながら観客を見送りました。
 渡邉代表は「たくさんの親子連れや大人のお客様に見ていただきありがとうございました。今回入場できなかった方もおられ、申し訳なく思います。ぜひ追加公演を実現したいと思います」と感謝の気持ちを話しました。

 

 

 


親睦を深めるお見知り会
菊陽町地域婦人会三里木支部

 菊陽町地域婦人会三里木支部(冨永支部長)は5月20日(土)、春のお見知り旅行を行いました。
 昨年は地震のため中止となりましたので、久しぶりの旅行となりました。
 途中の三角西港では世界遺産となった港の見学をし、上天草へ。旅館「なかしま荘」では、おいしい魚を味わい、カラオケや隠し芸、踊りなどが次々と飛び出して楽しい一日を過ごしました。
 三里木支部はメンバーも多く、これからも仲良く楽しく活動していきたいと思います。
写真・文提供 冨永支部長

 

 


元気な声が響きました
菊陽町子ども会ビーチボールバレー大会

 菊陽町子ども会育成連絡協議会(布田会長)主催の菊陽町第32回子ども会ビーチボールバレー大会が6月4日(日)、菊陽中学校体育館で行われ13チームが熱戦を繰り広げました。
 開会式では、鉄砲小路Aチームの原田さんと大山さんが「日頃の練習の成果を十分に発揮し、最後まで一生懸命プレーすることを誓います」と選手宣誓のあと試合開始。各チームとも声をかけ合いながらボールを追う姿に応援の保護者から大きな声援が送られていました。
 Aパート優勝の鉄砲小路Aチームの鳥栖さんは「練習の時はいっぱい怒られて厳しかったですが、みんなで一生懸命頑張りました。優勝できてうれしいです。郡大会もがんばります」と笑顔でした。

結果
Aパート 優勝 鉄砲小路A
      2位 緑ヶ丘ハッピーガールズ
※この2チームは7月9日(日)に行われる郡大会に出場します※

Bパート 優勝 サザン3(南八久保)
      2位 武蔵ヶ丘2町内 

 


Aパート優勝 鉄砲小路A


Bパート優勝 ハッピーガールズ


  緑ヶ丘区  弁護士 衛藤二男

(37)家族信託C

 これまでの事例のお話では、Aさんの心配事は、長男のDさん(42歳)が無職・無収入で浪費癖があり、両親や姉のCさんに金銭の無心をすることがしばしばある。そのため、父Aさんを長男Dさんが相続すると、その相続財産をすぐに浪費してしまうのではないか、ということでした。(下図参照)

 そこで、Aさんは、Dさんには相続させないような遺言をすることも考えられますがDさんには遺留分があります。また、かつては「準禁治産宣告」の原因とされていた「浪費」は、成年後見制度である補助、保佐、成年後見の開始原因でもありませんので、これらの利用もできません。

●家族信託を利用すると
 委託者兼当初受益者としてAさん、受託者に長女のCさん、当初受益者のAさんの死後は、二次受益者として妻のBさん、三次受益者としてCさんとDさんを指定します。この場合、CさんとDさんは均等の割合で受益権を取得するとしておきます。そして、Dさんには毎月の生活に必要な一定の金額のみを受託者Cさんから給付する、という規定を定めておくと良いでしょう。
 こうすることにより、Dさんは遺産を取得する権利は得られますが、相続と違って、毎月一定額の金銭を受け取ることができるに過ぎないので、少なくとも、Dさんの浪費にはブレーキがかかります。相続の場合は、遺産分割協議等によってDさんが相続する遺産が決まるとその相続分に相当する遺産は、そのままDさんが取得しますので、すべてがDさんの浪費の対象になってしまいます。
 また、遺産から一定の金銭を受領できるのは、相続ではなく、信託契約に基づくものですから、受託者が信託契約に基づいて給付をすること自体も法的な根拠があることになります。
 このように、信託という制度は、生前の契約により、遺言や遺産分割協議、法定相続等の相続制度とは異なる財産の管理・処分ができる制度といっても過言ではありません。
 次回は、「遺言代用信託」と「受益者連続型信託」という2つの信託制度について説明しましょう。


地域で支える通いの場
ぽっかぽかフェスタ

  ぽっかぽか杉並台(佐澤代表)主宰の「第2回ぽっかぽかフェスタ」が6月4日(日)、合志市杉並台の「居場所つくりの家 友・遊・悠」で開催されました。
 高齢者や障がい者の通いの場、そして近隣住民との交流の場として、一昨年開設された同施設。現在は38人の利用登録者に対し、32人の協力会員が運営・サポートを行っています。
 屋外駐車場では豚足・鶏肉の炭火焼きやポップコーン、かき氷、ビールなどの出店のほか、カレーや青梅の販売、日用品のバザーがあり、室内では楽しいマジックショーも行われ、多くの人でにぎわいました。
 悠真くん・虎之介くん(共に小3)と麻亜沙ちゃん(年長)の仲良し3人は、かき氷や炭火焼きを食べながらマジックショーを観覧。「去年も来ました」「炭火焼きがオススメです。お祭りみたいで楽しいです」と笑顔で話してくれました。

 

 


  自家焙煎珈琲 しゃらん 舩元 優二

(3)珈琲の神様、関口一郎」

東京・銀座の「カフェ・ド・ランブル」オーナー関口一郎さんは、大正3年生まれの103歳の焙煎職人である。
 私と関口さんとの出会いは、7年前の96歳になられる頃。年齢も国籍も着ている服も異なる人々は「カフェ・ド・ランブル」の珈琲を飲むという目的意識において一致している。それぞれのテンションで珈琲と向き合っている。おいしさの狙いどころも方法論も刻々と変わる珈琲業界の中で、「カフェ・ド・ランブル」は常に、ランブル・イズ・ランブル。どの群れに交わることなく、淡々と珈琲だけの店であることを続けた。独自の道を歩いてきた。言ってみれば異端者だ。今カウンターに立つことはない。けれどちゃんと店にいて、焙煎室の隣にある半畳ほどの書斎に座っている。今でも、たまに豆を焙いているという。
 珈琲との出会いは、彼が十代の頃、浅草住まいの家族とミルクホールへ食事に行った時のこと。もっと飲んでみたいと飲み歩き、すきっと抜けるようなきれいな味に魅了されたそう。ランブルとは、アンバー(琥珀)という意味。理想地点を目標に戦前から検証を重ねて、挽き方、抽出方法を探り、たどり着いた答えがネル・ドリップだった。ネルとは、厚手の綿布を縫い合わせたフイルター。豆を焙く焙煎機、砕いて粉にするミル、ポット、ネル、コーヒーカップに至るまですべてオリジナル。不満や欠点を一つずつ潰しては検証し、良い方を選択するというやり方で決まっていった。人の情報はうのみにしない。経験して覚え、経験して発見し…。その繰り返しで自分のメソッドを作り上げようとする。「紙一重の向上心」と彼は表現する。紙一枚分しかない薄さ、その地道な積み重ねにより、答えが見えてくると、神様は言う。
 彼の言葉「今、みんな知識はものすごくあるけれど、でも珈琲を目や耳で飲んでいるのですね。自分の舌で飲んでいない」信じられるのは自分の舌、つまり経験だけであるという。珈琲屋を続けていて良かったこととは?「お客さんと対話ができて、喜ぶ顔が目の前で見られる。喜ぶ声が聞ける。それが毎日続くこと」人生を賭ける仕事の動機!!
参考文献:井川直子書 昭和の店に惹かれる理由

 人の嗜好はそれぞれ違います。自分の舌で感じた珈琲に巡り合えた時、人は、大きな喜びを感じて幸せな気分になると思います。私も、至福な一杯の珈琲を追い求めて、経験を重ね、もっと、お客様の喜ぶ顔や、喜ぶ声を聞きたい。珈琲の神様に少しでも近づけるよう、焙煎を続けたいと思います。

  「マンデリン」
  生豆は独特の深緑色で粒が大きく、焙煎すると、まろやかさを併せ持った他に類を見ないコクがあります。

自家焙煎珈琲 しゃらん
光の森7丁目17−5  TEL:096−202−6793