ワンネス 890号  2018/02/04発行

笑顔あふれる伝承行事

津留区

 1月12日(土)、津留区でもぐらうちが行われ、子どもたちが各家庭を回り「13日のもぐらうちは田畑(たばた)行け」とみんなで掛け声をあげながら、地面を叩きました。
 1月13日(日)は十五夜の綱引きが行われ、午前9時から同区グラウンドで地域住民たちで綱を練り、約11mの綱が完成しました。完成後の綱は、地区内の天満宮へ運び、奉納してお神酒をあげた後、地蔵堂前で楽しく綱引きを行いました。
 今年で最後のもぐらうちとなった光琉くん(中2)は「最後のもぐらうちになって寂しい気持ちもあるけど、悔いのないように力いっぱい地面を叩きました」と話してくれました。

 

 

大堀木区

 大堀木区(渡邉区長)の子ども会(坂本隆樹会長)が主催した「十五夜の綱引きともぐらうち」が1月14日(日)区のグラウンドと区内で行われました。
 午前9時、区のグラウンドで十五夜の綱引きで使用する綱を練り、長さ約12mの綱が完成すると、子どもたちが菅原神社へ奉納し、お神酒をあげました。この後、グラウンドで綱引きを行い、男の子対女の子、大人対子どもなど、何度も何度も力いっぱい綱を引きました。
 昼食に保護者手作りのカレーとぜんざいを食べた後、各家庭を回り、大きな声で掛け声を掛けながらもぐらうちを行いました。
 参加した康喜くん(小2)は「引っ越してきたので初めての参加です。綱引きは楽しかったです」と話してくれ、唯人くん(小6)は「綱練りは息を合わせないとできないので皆で協力しました。もぐらうちは、思い出に残るように頑張りました」と話してくれました。

 

 


天高く燃え上がれ
西小いいハートデー

 菊陽西小学校(秋吉校長)で同校PTA(大田黒智教会長)主催の「第19回西小いいハートデー」が1月7日(日)、同校グラウンドと体育館で行われました。
 午前9時、前日午後から同校おやじ委員会のメンバーや地域の方たちが協力して作ったやぐらに点火されると、炎はあっという間に燃え上がり「バーン」と竹のはじける音に皆がびっくりしました。熾火(おきび)になると餅を焼いて食べました。他にも、餅つき体験やけん玉や竹馬、こま回し、羽根つきなど昔ながらの遊びを体験。体育館ではSmile Heart藤岡さんのバルーンアートショーやパターゴルフ、フリスビー作成など盛りだくさんの内容でした。また、ぜんざいやカレー、豚汁、焼きそばなどの食バザーもあり、楽しい一日でした。

 

 


どんどやで絆深まる
緑ヶ丘区

 緑ヶ丘区(猪股区長)で年頭の恒例行事「どんどや」が1月7日(日)、同区公園で行われました。
 午前10時半、合図の花火とともに子どもたちが、積み上げられた正月飾りや門松などに点火、炎にあたって1年の無病息災を祈りました。
 公園内では前日から仕込みを行った、200人分の豚汁やぜんざい、おでん、サンマの塩焼きなどが振る舞われ、区民のおなかを温かく満たしました。
 また、今井さん(82歳)の見事な「チョンカケごま」も披露され、区民は楽しくにぎやかに新年のあいさつを交わしていました。

 

 


  たわらや酒店 宇野功一

(137)呑み鉄ご推奨の駅弁
富山駅 「ますのすし」と「満寿泉」(ますいずみ)
北陸の旅は「ます」と「ます」

 私のように鉄道に乗ることが趣味の人間を「乗り鉄」というそうですが、私はその地方の地酒を飲みながら車窓を眺めるのが好きなので「呑み鉄」でしょうか。
 最近は百貨店の催事で、全国有名駅弁大会がよく行われています。今年も地元熊本の百貨店で1月31日から駅弁大会が開催されています。全国各地の旧国鉄を8年がかりで完全乗車した私にとって、とくに印象に残る駅弁が富山駅の「ますのすし」です。駅弁大会でも高い人気の駅弁です。今回は「ますのすし」について、書きたいと思います。
 富山駅「ますのすし」の歴史はたいへんに古く、1912年(明治45年)に発売が開始されています。富山駅の開業は1899年(明治32年)。北陸本線は字のごとく、近畿地方から北陸を結ぶ大動脈。物資輸送もさることながら、駅弁が発売されるようになったのは旅客輸送が増えたからでしょう。
 丸い輪っぱに、富山県産のコシヒカリを酢飯にして、朱色の鱒(マス)を敷き詰め、笹でくるんだ押し寿司が「ますのすし」です。笹の葉の緑と鱒の朱色が色鮮やかで、まさに駅弁の芸術品と言っていいような駅弁です。北陸本線を走る特急の車内テーブルにちょうど乗るほどの大きさになっています。「ますのすし」の箱の中に付属のプラステック製のナイフが付いています。それを使って、8等分に割って食べます。押し寿司なので、おなかいっぱいになります。
 私も北陸本線を旅する時には、必ず、この「ますのすし」を2つ購入します。1つは、すぐに車内で食べます。もう1つは、お土産にします。賞味期限が切れるのですが、「ますのすし」は押し寿司でありますので、少し時間を経過しておいしくなります。お酢と鱒とシャリが馴染むのでしょう。どのくらい熟成させるかというと約1〜2日。車内で食べるできたての「ますのすし」よりも格段に旨くなります。熟成させたものを売っていればいいのですが、製造する駅弁の会社としては、賞味期限がくれば、販売することはできないため、この熟成「ますのすし」づくりは、購入した人の楽しみな作業になります。
 この「ますのすし」は、江戸時代に8代将軍・徳川吉宗が、富山藩主より献上され、たいへん気に入ったということです。きっとその時に吉宗が食した「ますのすし」も熟成した「ますのすし」であったと思います。ちなみに笹の葉は殺菌作用もあるということでくるんであるようです。先人達の美意識と知恵に感服します。
 「ますのすし」とぴったり合うのは富山市の銘酒・満寿泉(ますいずみ)です。冬季の限定酒として満寿泉リミテッドエディションをおススメします。酒米の王者・山田錦と熊本9号酵母で仕込んでいます。正統派の吟醸酒です。駅弁と地酒があれば、自宅にいながら旅をしている気分になれます。今年も「ますのすし」と満寿泉で、自宅にいながら北陸の旅を満喫したいと思います。

 

【満寿泉 生純米吟醸】

度数 16〜17%

価格 1800ml 3,000円(税別)


   日頃の練習の成果を発揮

 日本スポーツ吹矢協会熊本菊陽支部(大澤支部長)は昨年11月26日(日)に行われたスポーツ吹矢南九州大会と12月16日(土)に行われたスポーツ吹矢大分大会(オープン参加)で、以下の成績を収めました。

スポーツ吹矢南九州大会(垂水)
・10m男子  5位 大澤民生 (基本動作奨励賞)
・10m女子  6位 大澤恵   ・8m男子  1位 川畑延洋  ・団体戦    3位

スポーツ吹矢大分大会(別府)
・10m総合  2位 大澤 恵  4位 大澤民生
・8m総合   1位 川畑延洋    ・団体戦    2位

◆川畑延洋さんのコメント
「故郷である鹿児島での大会で1位になれたことがうれしかったです。無事、故郷に錦を飾ることができました」

◆大澤支部長からお知らせ
「スポーツ吹矢は腹式呼吸を行うので健康増進に効果があります。毎週火・土曜日、午後1時半から菊陽町中央公民館で練習をしています。ご興味のあるお方はぜひご連絡ください」



新年への思いを込めて

 菊陽西小学校PTAの「おやじ委員会」(吉村委員長)が12月17日(日)、同校玄関前で毎年恒例となっている門松作りを行い、校門の両脇に2基の門松を立てました。
 午前9時に同校に集合し、寒風が吹きつけるなか、同会メンバーたちと同小学校教頭、担当職員の計27人が参加して開始。門松作りに初めて挑戦する参加者も多く、苦戦する場面も見られましたが、同会OBの園田さんの的確な指導を受け、試行錯誤しながら製作しました。
 参加者たちはで会話を楽しみながら竹を切ったり、割ったりして終始和やかな雰囲気で作業し、2時間ほどで立派な門松が完成。吉村委員長は「門松作りは今年はじめて参加しました。なんとか素晴らしい門松ができてよかったです」と笑顔で感想を話されました。

  

 

 



品質に自信アリ!

 菊陽・大津町の有志農家で2015年に結成された「菊池えごま生産研究会(上村幸男会長)」の初荷出荷イベントが12月7日(木)、菊陽町総合交流ターミナル さんふれあで行われました。
 シソ科の1年草“エゴマ”は、近年、健康・機能食品として注目されていますが、生産工程や商品化での手間暇がかかることから生産者は減少中です。そんなエゴマを菊陽・大津両町の名産品にしようと、同会員・菊陽町農政課職員・製油メーカー社員が、製油されたての「エゴマ油」や、エゴマの葉で作った「エゴマ茶」の試食・試飲品を買い物客に勧めながら熱心にアピールしました。
 製油を請け負った肥後製油(大津町)の担当者は「良いエゴマを作っていただいた生産者さんの苦労に報いるために、熱に弱い有効成分を壊さない、新しい搾油機も導入しました。品質は日本でもトップクラスだと思います」と笑顔で話されました。