ワンネス 907号  2018/06/10発行

感謝の思いを込めて
熊本菊陽学園

 社会福祉法人菊陽会 熊本菊陽学園(田中郎理事長)の創立30周年を記念し「熊本菊陽学園 大感謝祭」が5月26日(土)、菊陽南小学校で開催され、多くの地域住民や自治体関係者が来場しました。
 開会式では、坂本哲志衆議院議員や大西熊本市長などが来賓あいさつ。その後に行われたステージショーでは、菊陽南小学校OGでタレントのMEGさんを司会に迎え、学園利用者による「熊本菊陽学園太鼓withよさこい」や三里木保育園の園児たちによる竹太鼓、菊陽中学校吹奏楽部の演奏など、盛りだくさんのプログラムが披露されました。
 また、出店ブースでは熊本銀行本店営業部の職員、熊本学園大学の学生、菊池農業高校、大津高校、東陵高校の生徒がボランティアとして協力。焼きそば、揚げたこ焼き、かき氷、遊びコーナーなどたくさんの屋台が並び、大いににぎわいを見せ、来場者は飲み物や食べ物を口にしながらステージ上の出し物を満喫していました。

 

 


親睦を深めハツラツプレー
新成区

 毎年恒例となっている新成区(嶋村区長)のグラウンドゴルフ大会が5月27日(日)午前9時から同区公園で行われ、地域の高齢者から子どもまで多くの住民が参加しました。
 子ども10人、大人55人の計65人が参加して行われた同大会は、子どもの部では、4ホールを1ラウンド、大人の部は4ホールを2ラウンドするチーム戦で競技し、参加した老若男女は、笑顔でプレーを楽しみました。また、閉会後は同区公民館でバーベキュー大会が行われ、お肉や焼きそばをいただきながら会話を楽しみ、地域住民同士の親睦を深めました。
 毎年参加しているという田上さんは「ゴルフももちろん楽しめましたが、こういった親睦が深められる場がなにより嬉しいですね」と目を細めながら笑顔で話してくれました。

 

 


お寺でフラダンス
フラ ハウオリ フィ(楽しい仲間)

 軽部さんがインストラクターを務める、フラダンスグループ「フラ ハウオリ フィ(楽しい仲間)」は5月19日(土)、菊陽町にある浄念寺で発表会を行いました。
 最初に、ハワイのすばらしさを歌った曲「ハワイ カマハオ」ではじまり、子どもたちは「瀬戸の花嫁」などをかわいく踊りました。大人の方たちの「ハナミズキ」や、大人と子どもたちで踊る「タイニーバブルス」なども披露され、来場者から大きな拍手が送られていました。また、チャーリー山口さんによるトランペットの生演奏で会はますます盛り上がりました。
 フラダンスを披露した子どもたちは「週1回、公民館で練習しています。恥ずかしかったけど楽しかったです。ちゃんと踊れて良かったです」と感想を話してくれました。
 軽部さんは「地域の方たちに『フラダンスとお寺』というギャップを楽しんでもらおうと、初めて開催しました。“人前で踊るのは初めて”というメンバーが多く、レッスンの時はハラハラしていましたが、みんな本番に強いです。楽しみながら踊っていました」と話されました。

 

 


  矢原正治

(134)ムラサキ ムラサキ科

 ムラサキは、根が紫の色素を含み、布(絹)を紫色に染色するのに用いられています。紫色は昔から高貴な色として愛されてきました。ムラサキは染料として、また薬用として用いられています。昔は熊本市内の帯山から東の丘陵に自生し「小学校の校庭にもたくさん有りましたよ」とお年寄りの話です。帯山西小学校の校歌に「むらさき」の植物名が入っています。
 現在、野生種はほとんど無く、希少植物になり、栽培もだいぶ出来るようになりましたが、根腐れも多くなかなか大変です。
 薬用では、根を紫根(しこん)といい、創傷、やけどの傷口の新生をうながします。他に抗炎症、殺菌、抗腫瘍作用、解熱、解毒、消炎などが認められています。皮膚炎、湿疹、凍傷、やけど、切傷などに外用薬として用いられます。ムラサキから由来する紫根を“硬紫根”といい、中国産はほとんどが“軟紫根”で、種類が違い、基源植物はネパールの標高3000mぐらいに生育するMacrotomia euchroma(=Lithospermum euchroma)です。
 紫根の入った有名な薬に“紫雲膏(しうんこう)”があります。やけどの良薬です。私も1年に一度くらい手作り紫雲膏を作っています。今年はネパールの大学で学生と一緒に作りました。日本では「ごま油と蜜ろう」に「紫根と当帰(とうき)」を用いますが、ネパールでは化粧品及び食品に用いる「チューリーバターとごま油」を使って軟こうの基剤を作り、「軟紫根と当帰」を合わせて作ります。2016年、今年、ネパールに出掛けて作っています。昨年は病気で行けなかったので今年は学生・教職員も心待ちにしていました。
 またもう一つ「黄色クリーム」キハダ粉末とウコン粉末を加えた軟こうも作っています。ニキビ、アトピー性皮膚炎の痒み止めに良いと言っていたら、学生が作ってすぐ使い効果があったのでしょう、もう一個下さいと先生にもらいにきていました。
 先日、山口県 山陽小野田市の江汐公園内の薬用植物園の圃(ほ)場を耕うん機で耕うんしていて大きな石で耕うん機が跳ね上がり、ハンドルが眼の横をかすめて出血しましたが、手作り紫雲膏(紫クリーム)で止血・消毒しました。持って来ていて助かりました。他に蛭(ヒル)に噛まれた時の出血もよく止まります。スーダンのNPO「ロシナンテス」の理事長の川原尚行医師が寄生虫が原因の“リーシュマニア症”になって困っているとき、私が差し上げた「手作り紫雲膏」で治ったと喜んでいました。それ以来の友人です。また、船乗りの知人女性が日焼けに手作り紫雲膏を重宝してくれています。
 現在、山口東京理科大学薬学部附属薬用植物園で、塩ビパイプを使ってムラサキの栽培をしています。今年種子を採取し、増やしていければと思っています。


古代文明の謎を追う
KSN国際交流クラブ

 KSN国際交流クラブ(田中代表)主催の「第42回世界を知ろうミニ講座」が5月25日(金)、菊陽町南部町民センターで行われました。
 メキシコ出身のアントニオさんを講師に迎えた講座では、かつてメキシコ中央部に栄えたアステカ文明の歴史や文化、学問、人々の生活様式などについて話されました。その中で、現代の専門家でも驚くほど天文学の知識が高かったことや、栄華を極めた高度な文明が突如滅亡し、歴史の表舞台から姿を消した謎について話が及ぶと、聴講していた参加者たちも興味深げに耳を傾けていました。
 また、この日は講座の前にアントニオさんも一緒に加わり、ギター演奏や菊陽町で活動している南米音楽グループ「ケナクンパ」の陽気で愉快なミニ演奏会もあり、会場は和やかな雰囲気に包まれていました。



新鮮な野菜がいっぱい

  菊陽町総合交流ターミナルさんふれあ(高田社長)の春の収穫感謝祭が5月20日(日)、正面玄関前で行われました。
 会場では、スイカやメロン、トウモロコシの試食や、百円で挑戦できる輪投げ大会などがあり、ニンジン・ジャガイモの詰め放題では参加者は少しでもたくさん袋に入れようと頑張っていました。また、直売所では千円以上買い物をすると参加できる「抽選会」もあり、来場者は楽しみながら買い物をしていました。
  高田社長は「現在温泉施設は改装中で、利用者の方にはたいへん不便をおかけしていますが、“春の収穫感謝祭”には多くの来場者があり、とても嬉しかったです。直売所は営業していますので是非ご利用ください。10月ごろにはリニューアルオープンの予定です。皆さまのご来場をお待ちしています」と話されました。

 

 

 



フェイジョア フトモモ科

 
原産地はウルグアイ、パラグアイ、ブラジル南部。果物として食用に栽培される他、庭木としても人気がある。花弁の外側が白色で分厚く、糖分を含んで甘みがある。果実も甘みがあり香りがよく、食感が梨に似ている。花言葉は「情熱に燃える心」。

撮影場所 谷口さん宅

 

 



アジサイ(紫陽花)  アジサイ科

 原産地は日本。日本、ヨーロッパ、アメリカなどで観賞用に広く栽培されている。ヨーロッパで品種改良されたものはセイヨウアジサイと呼ばれる。6月から7月にかけて開花し、花色は日が経つに従い徐々に変化する。花言葉は「謙虚」「辛抱強い愛情」。

写真提供 Tさん