ワンネス 917号  2018/08/26発行

 

この夏も、各地区で毎年恒例の夏祭りが開催され、多くの来場者でにぎわいました。 
 子ども会のみこしが「わっしょい! わっしょい!」と区内を元気に練り歩き、ステージでは、子どもたちの「ラムネの早飲み大会」や、踊り、演武などの出し物で会場を訪れた来場者を楽しませていました。また、かき氷や焼きそば、焼き鳥などの出店も大盛況で、買い求める来場者の列ができ、開始から最後の福引き抽選会まで笑顔や笑い声で会場は満たされていました。

菊陽杉並台区 7月28日(土)

北新山区 7月28日(土)

合志杉並台 7月28日(土)


“自助”の意識を高めて災害に備えよう! ひばりヶ丘区

 ひばりヶ丘区(野尻区長)の公民館で7月29日(日)、“歌うママさん防災士”としてメディア出演や全国各地で講演を行うなど、幅広く活動されている柳原志保さんを講師に招き「いつもに備える防災術 〜もしもに備えるいつも〜」と題した防災講習会が行われ、地域住民45人が参加しました。
 宮城県出身の柳原さんは、平成23年3月11日に発生した東日本大震災を経験し、家族と2週間の避難所生活を送り、その後、移り住んだ熊本で平成28年4月の熊本地震で被災した「2重被災」の経験を持たれています。
 講習会では、地震などの災害時に備え、日常でできる備えの例として名前・住所・血液型・服用している薬・アレルギーなどの情報が記されたパーソナルカード作成や防災グッズの紹介、ガソリン・食料品・日用品などの日常備蓄の必要性を、自身が経験した避難所生活体験を基に具体的に話されました。その中で柳原さんは「情報は受け身で受け取るのではなく、普段の生活を送る中で常にアンテナを張っておくことが必要です。危険を自分で気付ける目を持ってください」と話され、“自分だけは大丈夫”という意識は持たないよう参加者に訴えかけていました。
 また、グループに分かれ、出題された課題について個人の意見や考えを話し合ったり、古新聞を利用したスリッパ制作などのワークショップも実施され、参加者は柳原さんからレクチャーを受けながら熱心に取り組んでいました。
 終了後、参加者からは「孫がアレルギー持ちなので、パーソナルカードが必要だと思ったし、まだまだ日常備蓄などの備えが足りないと思いました。すぐにでも“備え”に取り組みたいです」や「今一度、防災について家族で話し合います」という声が聞かれました。

 

  緑ヶ丘区 弁護士 衛藤二男

(43)葬儀費用について

≪相談の内容≫
 葬儀費用は、相続財産の中から支払っても良いのでしょうか。また、葬儀費用は、本来は誰が負担するべきでしょうか。私は、父の死亡が突然であったために、やむを得ず自分の定期預金を解約して父の葬儀費用として200万円ほどを立て替えて支払っています。相続人である兄弟姉妹にも負担してもらいたくて相談しましたが、支払ってくれません。お香典も皆で分配するべきだともいわれています。
 葬儀費用は、私が一人で負担しなければならないのでしょうか。お香典は、相続財産として分配するべきでしょうか。

≪回 答≫
 まず、葬儀費用は、被相続人の死亡後に発生した費用であり、その費用がたとえ被相続人のために使用されたとしても、被相続人が負担するべきものではありません。したがって、被相続人の相続財産(葬儀費用相当額の支払債務)ではなく、相続財産対象ではありませんから、遺産分割調停や遺産分割審判では解決できません。もちろん、相続人間で協議して誰がどのように負担するかが決まれば、その合意は有効ですから、その合意に従えばよろしいでしょう。問題は、相続人間で協議が整わない場合です。葬儀費用は、最終的に誰が負担するべきかということについてはいろいろな考え方があり、どれが正しいとも言えないのが現状です。
 葬儀費用は、本来は喪主や相続人のために執り行う儀式ではなく、被相続人のために執り行うものですから、被相続人の社会的地位や資産の状況、交友関係などさまざまな要素があるために、その金額も千差万別です。また、地域によってもいろいろな決まりや慣習もあるためにそれも考慮することが必要です。
 また、香典も被相続人の死亡後に喪主となる人が受け取るものですから、相続財産ではありません。被相続人の葬儀費用の一部に充てることを目的としているとも考えれていますので、通常は喪主が負担する葬儀費用の一部に充当することが許されると考えられます。葬儀費用の負担を全くしなかった相続人が、香典も相続財産と同じように相続人間で平等に分配するするべきだと主張することもよく聞くことですが、香典の趣旨からすると少し筋が違うとも言えます。
 いずれにせよ、このように葬儀費用の負担や香典の分配の可否については、法律上の基準はありませんので、まずは当事者間で十分に話し合いをして解決するのが望ましいでしょう。

衛藤二男法律事務所
TEL 282−8251 FAX 282−8261
受付時間 午前9時半〜午後5時半(月〜金)


暑さに負けず「風鈴まつり」
菊陽町歩こう会

 酷暑続きの中、菊陽町歩こう会は8月3日(金)、「佐賀県 大川内山(おおかわちやま) 風鈴まつりと伊万里牛せいろ膳のランチ」へ出掛けました。 
 秘窯の里「大川内山」は、佐賀鍋島藩の御用窯で、朝廷や将軍家などへ献上する高品位な焼き物が、世界で至宝「鍋島」と呼ばれ、大川内山30数件の窯元が伝統、技法を現在の伊万里焼に受け継いでいます。
 風鈴まつりは、今年で15年目を迎え、磁器で作る風鈴は珍しいためか海外からの観光客や国内からも修学旅行生などが、山間に広がる風鈴の音色を楽しんでいました。また、伊万里はナシやブドウの産地としても有名で、道の駅では新鮮で甘い香りのフルーツに舌鼓、伊万里牛の上質な甘みも堪能しました。
 最後は、佐賀名産の小城羊羹(ようかん)と緑茶をいただき、たくさんのお土産と会員相互の親睦が熱中症も吹き飛ばす5000歩の旅でした。

写真・文提供 久保田会長

 

 

 


   自家焙煎珈琲 しゃらん 舩元 優二

(17)読書に最適なカフェがある

 ブックカフェを皆さまご存じですか?ブックカフェとは、本を読みながらコーヒーが楽しめるカフェのことです。本は持参してもいいのですが、カフェの売りは、さまざまな本が並べてあることです。漫画あり、アート系の雑誌あり、絵本あり、絶版になってしまった希少書ありと、各店ごとに個性豊かな蔵書が置いてあります。美味しいコーヒーを飲みながら、読みたかったあの本を読破する…。
 ブックカフェは、コーヒーと本を愛する人々のオアシスとも言えるのではないでしょうか。ちょっと空いた時間を自分なりに読書に没頭してみるのもいいですね!!

音楽になったコーヒー

 1673年、コーヒーの愛好家だった音楽家、バッハが発表したのは、コーヒーをやめられない娘と、父や家族全員の騒動を歌った風刺たっぷりの楽曲「コーヒー・カウンター」。初めて演奏したのはドイツのライプツィヒのカフェだったと伝えられています。
 そして、時代は20世紀、1975年にはボブ・ディランの「コーヒーもう一杯」がヒット。同一名の漫画のタイトルにもなりました。また1961年、日本では西田佐知子が歌う「コーヒー・ルンバ」が大ヒット。その後も多くの人がカバーするスタンダードナンバーになりました。  
 コーヒーは読書、また、音楽にとっても身近な素晴らしい飲み物と言えます。

 自家焙煎珈琲 しゃらん