ワンネス 956号  2019/06/09発行

見つけた!
知ってる!110番の家

新山区

 新山区(濱田区長)で5月19日(日)、今年で10回目となる「子ども110番の家探検ラリー」が行われました。
 同区公民館の受付で渡された地図を見ながら、区内7ヵ所に設けられた「子ども110番の家」を自分たちでルートを決めて回り、スタンプを押してもらうこのイベント。今年は新1年生10人と上級生・保護者を含み、約40人が参加しました。
 「ここ知ってる!」「こっちの方が近くない?」など、子どもたちは地図を見ながら次々と「子ども110番の家」を発見していきます。約30分ほどかけて7ヵ所全てでスタンプを押してもらった子どもたちは、先々でもらった文具やお菓子を手に公民館に戻り、新1年生には大津警察署 生活安全課署員から「子ども110番の家 マスター賞」の賞状が手渡されました。

 

 


おいしいがいっぱい!
菊陽町総合交流ターミナルさんふれあ

 菊陽町総合交流ターミナルさんふれあ(高田社長)の春の収穫感謝祭が5月19日(日)、正面玄関前で開催され、多くの買い物客でにぎわいました。
 正面玄関前では、スイカやメロン、スイートコーンの試食や、直売所で1000円以上のお買い物をすると、1回100円でニンジン、ジャガイモ、タマネギ、サツマイモの詰め放題、卵がゲットできる輪投げ大会があり、買い物客は楽しみながら挑戦していました。また、スイカやメロン、野菜の詰め合わせなどの豪華賞品が当たる抽選会もありました。お昼頃には来場者や買い物客においしいぜんざいが振る舞われ、楽しい一日となりました。
 お父さんとニンジンの詰め放題に挑戦した祥英くん(3歳)は「いっぱいつめたよ。ニンジンだいすき」と笑顔でした。


安心して生活できる
地域づくり

認知症ひとり歩き見守り模擬訓練

 三里木区内にある「株式会社みうら」「認知症カフェみちくさ」「三里木区楽友会」の3団体が5月19日(日)、同区内で「認知症ひとり歩き見守り模擬訓練」を行いました。
 近年増加している認知症高齢者の徘徊行動は、介護する家族にとっても、地域にとっても大きな問題となってきています。そこで、この訓練は自宅で安心して暮らし続けるために、認知症の人を見守り支えていく意識を高めたり、自宅へ帰れなくなったり、目的地へ行けなくなった人に声掛けができるよう体験することを目的とした初めての取り組みです。
 午前9時、参加者約50人は同区公民館に集合。5組に分かれ、7ヵ所にある声掛けポイントを回りました。各ポイントでは、ヘルパーや看護師が扮した「認知高齢者」に声を掛けて応対しましたが、なかなかコミュニケーションを取るのにも苦労しているようでした。
 参加者たちは「とりあえず声を掛けることを心掛けたいです」「訓練を受けているうちに、声の掛け方や対応の仕方が分かるようになりました」などの声もあり、高齢認知症の方が安心して生活できる地域づくりに理解を深めました。

写真・文提供 居宅介護支援事業所みうら

 

 

 


  矢原正治

(146)イトヒメハギ ヒメハギ科

 阿蘇地方には、春になると花をつける「ヒメハギ」が自生しています。この植物はあまり目立たない小さな赤紫の花を咲かせます。今月は、その仲間の「イトヒメハギ(ラテン名:Polygala tenuifolia)」を紹介します。

   

 聞き慣れない名前の植物だと思いますが、原産地は中国の山西、河北、内蒙古、東北地方と言われています。根は曲がって細長い円柱形で長さは20cm、太さは1cmくらいになります。生薬としては根の木部を除いた皮部のみを「遠志(おんじ)」として、強壮、去痰、鎮静、物忘れの改善等を目的に用います。植物のラテン名「Polygala」は“乳牛の乳の量を増やす”「tenuifolia」は“葉が細い”という意味です。
 生薬名の「遠志」は、「志が遠くなる」という意味です。イトヒメハギは痴呆症など、物忘れがひどくなる時に用いられてきたのでは、と研究者たちは考え、痴呆に関して研究を行い、改善が見られることが解明されました。ただ、イトヒメハギは根が細く、一株あたりの収量が少なく、熊本は暑いため、夏場に植物の調子が悪くなり、栽培が困難であることから栽培されていません。富山大学の薬用植物園では雑草化したイトヒメハギを見ることができます。
 成分としては、トリテルペノイド配糖体(サポニン{去痰に効果})、アルカロイドが報告されています。漢方処方では「帰脾湯(きひとう)」、「人参養栄湯(にんじんようえいとう)」に用いられます。遠志の処方中での効果は、帰脾湯では、遠志、茯苓(ぶくりょう)、酸棗仁(さんそうにん)の組み合わせで、不眠、動悸の改善に、人参養栄湯では、遠志、貝母(ばいも)、半夏(はんげ)の組み合わせで鎮咳去痰を改善します。漢方薬は生薬の組み合わせで生薬の効果を数倍にも増強します。昔の人の観察力と実行力のすごさを感じます。

 物忘れは、老化現象の一つといわれています。若い頃は脳が生長し、多くのことを記憶することが出来きるように脳神経が増え、ネットワークが増え、記憶を貯めていますが、年齢を重ねると、その繋がりがうまくいかなくなり、言葉が出てこなくなるようです。「あれ、それ、これ」、「人の顔は覚えていても名前が出てこない」など、物忘れだと思うようになります。しかし、あまりにも物忘れがひどいと考え過ぎると、外出しない、話さないなど、鬱傾向になり、一層症状が悪くなる可能性がありますので外出し、人と話し、たまには胸を張り、自然と人と適当に付き合ってください。例えば、子供達と遊ぶ、囲碁将棋等々、少しでも頭を使う競技をするのも、ボケ(物忘れ)防止の一つだと思います。
 ボケを気にしないで、多く人と「話す&付き合う」ことが、物忘れ防止の一つの方向かもしれません。歩ける足腰を保ち、心身のバランスを、年齢相応の普通に保ってください。皆さまのご健康をお祈りいたします。



鼻ぐり井手ボランティアガイド

 5月11日(土)、菊陽南小学校5・6年生が、校区にある鼻ぐり井手のボランティアガイドをしました。
 菊陽南小学校では、毎年、菊陽町文化財ボランティアガイドの会や、菊陽町文化財保護委員の皆さま方を講師に迎え、学校の総合的な学習の時間を利用して、「子どもガイド養成講座」を実施していて、3・4年生が年間5時間程度受講します。この講座により、鼻ぐり井手の歴史や仕組み、また何のために造られ、どのような特徴があるかなどについて詳しく学習をします。そして5年生になったら、実際に現場に行き、鼻ぐり井手を見学に来られた地域内外の皆さま方にガイドを行います。
 この日は、約20人の方々に対して、5・6年生が、2人もしくは3人1組になってガイドを行いました。地域の人々と触れ合いながら、連携・協働した意義ある学習が展開されています。

写真・文提供 菊陽南小学校

 

 

 



さげもん・肥後手まりの
コロコロ教室

 菊陽町文化協会「椿の会」が中心となった「さげもん・肥後手まりのコロコロ教室」が毎月第1・3木曜日、午後1時30分から3時30分まで、菊陽町総合交流ターミナルさんふれあ正面玄関前ロビーで開かれています。毎回、菊陽町や熊本市、大津町などから10人ほどが集まり、和気あいあいとおしゃべりをしながら作っています。
 手作りをしているのは、さげもん(コロコロ)や肥後手まり。他にもアレンジをしながらストラップやビーズ、組みひも、簡単にできる飾りもあります。
 さんふれあの温泉や直売所でのお買い物に来られたらのぞいてみませんか。

問合せ рQ32−8690(さんふれあ)

 

 

 



夜明けの飛行機雲

 

 明け方の菊陽バイパス。澄んだ空気の中で、道路に沿うように飛行機雲が流れていてきれいでした。

 

撮影:ぐりんさん