ワンネス 959号  2019/07/07発行

甘くっておいしいよ!
三里木保育園

 三里木保育園(田中園長)の年長うめ組の園児たち20人が6月13日(木)、菊陽町原水にある中村さんの農園で、ミニトマト狩り体験をしました。
 午前10時過ぎに農園に到着した園児たちは、中村夫妻に「おはようございます。よろしくおねがいします」と、元気にあいさつ。農園で栽培されている高糖度ミニトマト「ネネ」の収穫方法を教わりました。
 その後、ビニールハウスの中に入り、高さ2mほどに生い茂ったミニトマトの畝(うね)に沿って、渡された袋いっぱいに甘い甘いミニトマトを詰め、時おりそのまま頬張りながら「もう、こんなに取ったよ!」「すごくおいしい!」と、笑顔で収穫を楽しみました。また、中村さんには後日、園児たちからのかわいらしいお礼の手紙が届き、喜ばれていました。

 

 


ケガなく楽しく笑顔でプレー
ミニバレー大会

 菊陽町ミニバレーボール協会(吉野会長)主催の第59回菊陽町会長杯ミニバレーボール大会が6月16日(日)、菊陽北小学校・南小学校体育館で行われ、26チームが出場し、熱戦を繰り広げました。
 吉野会長のあいさつの後、49歳以下男子「ナニクソ」チームの宮ア達也さんが「日頃の練習の成果を十二分に発揮します」と元気に選手宣誓をして試合開始。各チームともナイスプレーにハイタッチで喜んでいました。

 

【結果:優勝チーム】
●女子の部
60才以上 『曲手B』 /  50才代 『キャロット』
40才代  『BEAT2』 /  39才以下 『ナニクソ』

●男子の部
50才以上 『BEAT1』
49才以下(上位) 『 TKLベアーズA』 / (下位) 『 ジョーカー』


歌舞伎を堪能
菊陽町歩こう会

 菊陽町歩こう会は6月17日(月)、「博多の街に初夏の訪れを告げる博多座大歌舞伎の旅」へ出掛け、開場20周年記念を彩る豪華な公演に酔いしれました。
 昼の部の演目の「祇園祭礼信仰記〜金閣寺」は、さまざまな役柄が揃う豪華さと、舞台一面に飾られた金閣寺がセリで上下する視覚美が見ものです。次に観劇した「保名(やすな)」は芦屋道満大内鑑の二段目、小袖物狂いを舞踏化した清元舞踏で、演目の最後は河竹黙阿弥作の世話物という内容でした。
 出演者は、尾上菊五郎、松緑、菊之助、中村扇雀、時蔵、芝翫(しかん)、梅枝ほか豪華メンバー。地元の高校生も観劇する姿が見られ、会員一同、ぜいたくにA席で待望の歌舞伎を堪能でき、幸せな1日でした。同会では年に1回は「観劇鑑賞を」という会員からの声も多く、これから実行に向け計画したいと思います。
 舞台の幕間にはおいしいお弁当をいただいたり、帰路にお土産を購入するなど楽しい歌舞伎鑑賞の旅となりました。

文・写真提供 久保田昌生会長

 

 


ここに来るのが楽しみ♪
ギャラリー「クロストークL&E」

 あさひヶ丘区のギャラリー「クロストークL&E」で6月8日(土)〜11日(火)、「もったいないリサイクルバザーと手作り展 夏バージョン」が開催され、多数の来場者でにぎわいました。
 会場には、格安の値段が付けられた衣類や食器、日用雑貨などが所狭しと並びました。また、キャップやアクセサリー、小物入れ、お出掛けポーチなどの手作り品も販売されました。
 藤本さんは「手作りで小物を作るのが大好きで、お出掛けポーチなどを作って出品しました。便利ですよ。使ってみてください」と笑顔。来場者の方は「ここに来ると目新しくお値段も手ごろです。楽しみに来ました」と話されました。

 

 


  三里木区 たわらや酒店 宇野功一

(152)酒の神様 野白金一物語その1

 世界中で今、静かな日本酒ブームが起こっています。現在でも日本中の日本酒は、熊本市島崎にある熊本県酒造研究所(香露醸造元)で生まれた酵母で仕込まれています。実は、日本酒のメッカ(聖地)は熊本なのです。意外に知らない酒の神様・野白金一博士の生涯を、シリーズでご紹介したいと思います。

◆肥後の灰汁持ち酒
 誠に困ったことが起こってしまいました。肥後藩は昔から清酒醸造はご法度でした。なぜならば、冬は寒いとはいえ、温暖な地域で、健全においしい清酒を醸すことはたいへん危険です。温暖な地域でも安全に作ることができるのが灰汁持ち酒「赤酒」でした。実は、藩主は酒蔵が醸造に失敗して、倒産するのが怖かったのです。
 藩に入る酒税金は江戸時代において、相当な割合を占めていました。米を原料に、その米を磨き、磨いた米でモロミをつくり、酒を仕込む。酒は米の何倍もの価格で売られていました。米が貴重だった上に、贅沢に米を磨いて醸した酒は、高価格となり、それなりの身分の方が嗜(たしな)んでいました。庶民が酒を飲むというのは、盆、正月か収穫に感謝する豊年の秋祭ぐらいでした。
 肥後藩の酒は赤酒。赤酒は「御国酒(おくにざけ)」と言われていました。普段の晩酌はもちろん、お正月の御屠蘇酒も赤酒を用いました。一方、他藩の清酒は「旅酒」と言いました。藩外に出た者は旅先で清酒を飲み、赤酒と違った味わいを絶賛しました。
 困ったことは明治維新に始まりました。藩が無くなり、人と物の往来が自由になると、他県の清酒「旅酒」が、どんどん熊本へ入ってきました。熊本の赤酒の造り酒屋はお手上げの状態となり、廃業に追い込まれる酒蔵もありました。

◆野白金一、熊本へ赴任
 1903年(明治36年)8月、野白金一氏が熊本税務監督局へ赴任。翌年2月に始まる日露戦争の足音が聞こえ始めた時節でした。日本陸軍・熊本第6師団は、陸軍屈指の精鋭師団として、日清戦争でも活躍したことが日本中に知られていました。鹿児島、都城、久留米そして熊本の九州男児で組織されたこの師団は特に酒を好んで飲んでいました。“うまか”酒を飲み、酒税を納め、産業を興し強い兵隊を組織し、先の徳川幕府が締結した不平等条約を改定させることに明治の日本人は躍起になっていました。
 野白金一氏はこんな時代背景の中、1876年(明治9年)12月18日に松江市に生まれました。1898年(明治31年)9月に東京工業高等学校(現在の東京工業大)応用化学科に入学し、1901年7月に同大を卒業。初任は松江でしたが、2年後熊本に赴任して格闘が始まるのです。(つづく)

 

○野白金一氏が初代社長を務めた酒蔵「香露」
【香露 特別本醸造旧特級酒】
原料米  麹・九州神力 / 掛・九州神力
精米歩合   60%    / 日本酒度   +1.0
酸  度   1.4ml   / アミノ酸度  1.7ml
度  数   15.8%  / 酵  母    熊本酵母
価  格   1800ml  税込2520円


  矢原正治

(147)イブキジャコウソウ  シソ科

  

 今月の薬用植物は、2012年に滋賀県と岐阜県の県境にある、伊吹山の山頂で見つけたイブキジャコウソウです。この植物は、伊吹山の名前がついた植物が30数種ある中の1つです。シソ科ですので香りがよく、麝香(じゃこう)のような香りがすることから名前が付けられています。  
 草丈は低く地面にはいつくばるように生えています。この香りが百里も届くようだというので百里香(ひゃくりこう)ともいわれます。
 類似植物でタチジャコウソウ(別名:タイム)があり、これはヨーロッパ原産で少し大柄の植物です。花期の茎葉をタイムとして百日咳、鎮痛にハーブ(薬用植物)として用いられます。また、タイムは肉料理などの調理用のスパイスにも使われます。イブキジャコウソウは6月から7月初旬の開花時に地上部を陰干しし、風邪などには5gぐらいをコップに入れ、お湯を注いで飲むことで効果があります。また、風邪の予防にも良いようです。ただし希少植物ですので、山では採取しないでください。ハーブ店で苗を購入し、少し日陰で増やしてください。
 ハーブとして苗が売られている、タチジャコウソウは、ヨーロッパでは、胃のむかつき、消化不良など胃腸系や風邪の咳止めなどに使われていて、タイム約5gを紅茶に入れて3〜5分してから飲みます。また、冷え性、痛風、神経痛、低血圧などに、風呂にタイムを入れ、浴湯料にすると効き目があると言われています。イブキジャコウソウも同じように用います。タイムの揮発油は、強壮作用、抗老化作用、感染症に対する抗菌作用や抗腐敗作用があるとされています。

 梅雨にようやく入りました。ゲリラ豪雨が来なくて、適当に雨が降ってくれますようにと思います。阿蘇では田植えが終わっていますが、宇城・八代、熊本市西区などの海岸線は、田植えは6月末から。田植えが終わった稲の成長に水が必要です。
 人も、良い水が必要です。本当の純水(H2O)を飲むと、味をほとんど感じません。美味しい水にはミネラル(無機物)が少しですが入っています(軟水)。ミネラルウオーターは、ミネラルを多く含む水ですので、本来は硬水で、飲むと喉がイガイガします。良い水を飲み、一日一回汗をかき、よく笑い、食事は腹8分目を心掛け、クーラーを使い過ぎず、胃を弱らせず夏バテしないよう心身のバランスを整え、元気(元の気)を保って下さい。