ワンネス 1004号  2021/02/28発行

   (200)骨盤のストレッチ

    

 イスに浅く腰を下ろし両方の足のかかとを床に着けます。息を吐きながら写真@のように、背筋を伸ばしたまま体を前へ倒し、手は後ろへ伸ばします。息を吐き終わったら、吸いながら体を餅に戻します。このストレッチを繰り返し3回行ってください。

 写真Aのように両足を肩幅に開いて立ちます。息を吐きながら重心は体の真ん中で。写真Bのように片足のかかとを床から上げます。このとき膝が曲がらないように、肩は床と平行に保ちます。息を吐き終わったら吸いながら元の姿勢へ戻します。同じ要領で、反対の足を上げて行います。このストレッチを3セット行ってください。
 歩いたり、走ったりするときに一番重要な筋肉になります。できるだけ、ゆっくり伸ばしてください。

 

  パソコンサポート 高畑圭輔

(89)パスワード使いまわしの危険性

 Peatix(ピーティックス)というサービスをご存知でしょうか?イベントのチケットを管理するサービスで世界中で利用されています。このPeatixで2ヶ月ほど前、不正アクセスによる677万件の顧客情報漏えいが発生しました。677万という数字に驚かれる方もいるかもしれませんが、実はこの程度の情報漏えいは度々起こっています。今回はPeatixを例に出しましたが、様々な企業が不正アクセスの被害にあっています。
 一方、リモートワークの急激な普及に伴い、頻繁に質問されるようになったのが「Zoomは安全なのか?」という言葉です。Zoomは昨年、50万件ほどの情報漏えい事件が起きています。実は、これはZoomが不正アクセスを受けたり、セキュリティに問題があったわけではありません。Zoomから情報が漏洩したのは「ユーザーのパスワードの使いまわし」が原因です。すでに他所で漏洩していたIDとパスワードを利用してZoomにログインが可能なアカウントが50万件もあった、ということです。どのサービスにも同じIDとパスワードを使用することはこのようなリスクを伴います。また2段階認証を設定できるサービスであれば必ず設定しましょう。これを設定しておけばIDとパスワードが漏洩しただけではログインできないので安全性が向上します。2段階認証には専用のアプリやSMSを利用するのが一般的です。Googleの二段階認証アプリを使用しているサービスをよくみかけます。
 個人情報漏洩対策として、パスワードの使いまわしをやめ、2段階認証を設定するようにしましょう。また、2段階認証が利用できないサービス等は「普段使用していないフリーのメールアドレスで登録する」「そのサービスの利用を控える」等を検討したほうが良いでしょう。


  碓井秀典(東京都港区在住 原水出身)

(13)桂枝雀「代書屋」「セーネンガッピ、を!」

 「こんな人はいないっ!」という人ばっかり出てくる噺の世界でも、ここに登場いたしましたる松本留五郎氏、文句無しに最右翼です。いい大人で生年月日を知らない人っていないすよね。よく大人になれたもんだな。しかし松本氏(他の演者は別の名前で演っています)、枝雀ファン・上方落語ファンの中でスーパースターの地位を確立しています。(元々はこの後に2つのエピソードがある長い噺ですが、現在は松本氏の部分で切る演じ方がほとんどです。)

 2代目桂枝雀は、人間国宝 故桂米朝の弟子で、残念なことに99年に59歳で没していますが、生前は昭和の爆笑王の名を欲しいままにしました。研究熱心・サービス精神旺盛で、現在YouTubeで聴いてみても、同じ噺であっても同じに演じているものは一つもありません(ほぼ)。この「代書屋」でも、松本氏の本職は「ポン」となっていますが、他では「ガタロ」になっていたりします。
 私などは、「ちょっと盛りすぎじゃないの?」とか、そのオーバーアクション、ラ行の巻き舌など、聴いてて疲れると感じる時があります。が、噺家を語る際には絶対外せないビッグネームであり、多数の噺家がこの噺を演じている中、爆発力において他者の追随を許さない、「代書屋といえば枝雀」という一席です。


  東ヶ丘  神田みゆき

(11)認証マークを探してみませんか

SDGs教育コーディネーターの神田みゆきです。前回の続きで、認証マークについて、もう少し詳しくご紹介させていただきます。
 認証マークには色々なものがあります。RSPO認証は、パーム油に関しての認証マークです。アブラヤシを、持続可能な方法で生産しているという証でもあります。シャンプーや洗剤などについていることが多いです。

 
 緑色で、真ん中にカエルのマークが描かれているRainforest Allianceは、生物多様性の維持と人々の持続可能な生活の確保ができているという証です。コーヒーなどによくついています。
 

  魚のマークもあります。左が、海のエコラベルです。これは、海で取れるものに関しての認証マークで、Marine Stewardship Council(海洋管理協議会)が認証しています。そして右は、責任ある養殖により生産されたものに関しての認証マークです。これは、Aquaculture Stewardship Council(水産養殖管理協議会)が認証しています。


 左の木のマークはForest Stewardship Council(森林管理協議会)が認証しています。責任ある森林管理をしているというマークです。コピー用紙が包まれている紙や、紙パックのジュース、ティッシュペーパーの箱などについています。
 

 人が手を挙げているようにも見えるマークが、フェアトレードのマークです。環境に配慮しつつ、公正な取引で生産された商品であるという証です。ちなみに、お隣の熊本市はアジア初のフェアトレードシティでもあり、今年が10周年なのだそうです。

 

 
 このように、認証マークは色々あります。皆さんも、お店で探してみませんか。また、何かを購入しようと思ったとき、認証マークがあるものを選んで買うというのも、自分にできる一歩だと思います。


  自家焙煎珈琲しゃらん  舩元 優二

(46)銀座カフェーパウリスタ

日本のコーヒー史にその名を残す老舗
 2020年で創業110周年を迎えました。6代目長谷川勝彦の代となりました。自然農法でコーヒーを栽培しているブラジルの生産者ジョン・ネット氏との出合いを得て、農薬不使用豆「森のコーヒー」の販売を始めました。
 これを機に、パウリスタは、「本当のコーヒーのおいしさをお伝えする」というコンセプトを持って、ブラジル、コスタリカ、エチオピア、コロンビア、グアテマラと世界を飛び回り、生産者との直接取引を開始。現地の言葉で想いを伝え合い、聞き、人柄や生産現場をその目で確かめ、実際にコーヒーを味わい、「これは」と思う豆のみを仕入れて提供しています。意欲ある生産者から農薬不使用豆を中心とした美味しいコーヒーを正当な価格で仕入れることは、彼らの向上心を高めることにもなります。また、農薬による環境汚染に一石を投じることでもあり、そして何より心を込めて作られた素晴らしいコーヒーを日本の皆様にお届けする最良の方法であると考えました。
 パウリスタは、幸いにもコーヒーを愛する気持ちと歴史の古さを持って、生産者の信頼を得て、貴重な豆を分けてもらっています。小規模ながら細やかな気配りで我が子のようにコーヒーを育てている生産者の、群を抜いた美味しさを持った宝物のような豆。それは、日本の皆様の笑顔をつくり、それが生産者の笑顔ともなります。そして、パウリスタの笑顔ともなります。この笑顔の連鎖をつくることが誇りとなります。
 カフェーパウリスタで提供しているコーヒーは、すべて経営者が産地まで出向いて、納得のいったものだけを選び、自社工場で一釜一釜、丁寧に焼いた自信作です。そして”銀ブラ”の語源と言われる店でもあります。つまり、「銀座カフェーパウリスタにブラジルコーヒーを飲みに行く」ことから生まれました。

自家焙煎珈琲 しゃらん
菊陽町光の森 7丁目17−5  рO96-202-6793


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編集後記

 季節も随分春めいてきたので、あちらこちらでお花が咲き始めてきました。大堀木区の大和さんから椿の花の写真をいただきました。コロナで気持ちがすさんでいたところでしたが、心が癒されました。
(ワンネススタッフ)