ワンネス  1041号  2022/09/11発行

お地蔵さんとともに
津留区

 津留区(阪本区長)では、昔ながらの伝承行事「かけあんどん」が8月13日(土)〜16日(火)の4日間、同区の地蔵堂で行われました。
 かけあんどんは、小学1年生から中学2年までの男の子が主役の地蔵祭りです。子どもたちは、事前に各家庭を回りろうそく代を集め、お参りに来た人たちへ配るお菓子や花火などを購入。夕方には地蔵堂に集まり、爆竹や花火をしたり、お参りに来た人の接待をしました。今年もコロナウイルス感染予防のため、子どもたちはマスクを着用し、お参りに来た方たちには手をアルコールで消毒をしてもらいました。
 大将の一路くん(中2)は「事前にかけあんどんを集めたり、ろうそく代を集めるのは暑かったので大変でしたが、今年も爆竹を鳴らしてかけあんどんをすることができました。お参りの方もたくさん来てくれて嬉しかったです」と話してくれました。

 

 


キャロッピー食堂を開催
菊陽町地域女性の会

 菊陽町地域女性の会(酒井会長)は子どもたちの食育や地域交流を目的に夏休みの7月28日(木)と8月4日(木)にキャロッピー食堂を行い、子どもたちに昼食のお弁当を提供しました。
 7月28日は、武蔵ヶ丘北小校区の子どもたちと学童クラブの子どもたちを対象に150食を準備し菊陽町西部町民センターで提供。8月4日は中部小校区の子どもたちと学童クラブの子どもたちを対象に200食を準備し菊陽町中央公民館で提供しました。メニューは、おにぎり、から揚げ、卵焼き、ウインナー、デザートにゼリーと子どもたちが喜ぶものばかりです。また、お弁当の配布の際に、交通安全の呼びかけと交通安全協会への加入のお願いのチラシも配布しました。
 酒井会長は「コロナで交通安全教室が出来なくて残念でしたが、お弁当を受け取った子どもたちや保護者さんが喜んでくれたので嬉しかったです。次回は冬休みに開催予定です」と話されました。

 

 



竹あかり作りに
    挑戦しました

 8月6日(土)、津久礼竹あかりの会と菊陽町総合交流ターミナルさんふれあ、菊陽町建築業組合が協力して「竹あかり」を作るイベントが、菊陽町杉並木公園管理センターで行われ、30人の親子が参加しました。
 参加者は、津久礼竹あかりの会のメンバーに教えてもらいながら、竹に星やハートなどの模の下絵を貼り付け、電動ドリルで穴をあけて作りました。出来上がった作品は7日まで、さんふれあ玄関前に飾られました。

 

 


   (219)足のストレッチ

    

 写真@のように片膝をついて座ります。息を吐きながら立てている足のかかとが浮かないように地面に着けて、体重を前方にかけます。息を吐き終わったら吸いながら体を起こしてください。この動きを3回行ったら、足を替え同じ要領で3回行ってください。

 写真Aのように両方の足先が真横になるように立ちます。写真Bのように息を吐きながら曲がっている膝をゆっくり伸ばします。息を吐き終わったら吸いながら元に戻します。この動きを3回行ったら、足を替えて同じ要領で3回行ってください。
 このストレッチはお尻の筋トレにも効果があります。余裕のある方は5〜10回行ってみてください。ヒップアップ効果や股関節の動く範囲が広くなってきます。


  三里木区  たわらや酒店  宇野功一

(184)隋兵寒合(ずいびょうがんや)と 『ひやおろし』

◆隋兵寒合(ずいびょうがんや)
 今年は6月28日に梅雨が明け、7月、8月と雨が多く、そして暑い夏でした。
 熊本には『隋兵寒合』(ずいびょうがんや)という言葉があります。
 熊本市内に藤崎八旛宮という神社があります。1000年以上の歴史のあるお宮で、この宮の秋の例大祭は、御信仰行列の後に、馬追い奉納があります。馬、口取衆(馬の手綱を持つ)、楽隊衆(馬を囃すラッパと銅鑼)、勢子衆(馬を追う)が100名〜500名が一団となって、熊本市街地を練り歩きます。これを隋兵といい、その行列を隋兵行列といいます。団は約70団にもおよび、参加者は約2万人でしたが、3年ぶりに復活する祭は、17団体と激減しますが、久しぶりの祭りの開催にウキウキします。
 もともとは、旧暦8月15日に開催されていたようですが、その後は9月15日の敬老の日の祝日に開催されるようになり、現在は9月第3週日曜日に開催されています。今年は9月18日に開催されます。
 この時期になると、熊本も朝夕は凌ぎやすい気候となります。朝の信仰行列、隋兵行列を見物する方、祭に出る方は、朝早くに家を出ます。昔はタンゼンを着るほど寒く冷えたと言います。
 今年も隋兵の季節となり、朝夕は急に肌寒くなりました。今朝も最低気温は22℃と、窓を開けて寝るには少し肌寒い気候です。

◆ひやおろし(冷や卸し)
 日々秋の深まりを感じる時節です。この時期、酒蔵の内気温(15℃程度)と、日中の気温の差が無くなる時期を迎えます。この季節になれば、冬〜春にかけて仕込んだ新酒がひと夏の熟成を経て、旨味を増す時期とされています。この時期に瓶詰め出荷する日本酒を「ひやおろし(冷や卸し)」と言います。
 春先の若々しい新酒とは違い、香りは穏やかで、落ち着いたタッチの酒になります。当然、それぞれの蔵元によって、香味の趣も違います。
 百舌鳥の囀りを聞く時期に、脂ののった魚と、全国各地のひやおろしの味わいを楽しむ。秋の楽しみにしてはいかがでしょうか。

追伸)9月18日(日)私も隋兵に参加します。私の母校・真和高校のOB会で組織する「真和誠真会」です。10番奉納です。団の前方で、警備隊長を務めます。差し入れをお願いします。


   矢原正治

(184)サネブトナツメ クロウメモドキ科

   
サネブトナツメの花と、実堰B

 今月は、不眠の改善に用いる「サネブトナツメ」にします。サネブトナツメは、ナツメ(Ziziphus jujuba Mill.)の亜種に分類されています。種子から発芽した苗を分けて頂いて4年目、鉢から地植えして2年半、樹高が2mぐらいに伸びました。たまに強風が吹く中、添え木が無いと立っているのが厳しい状態で、昨年は花を咲かせ、今年初めて実を付けました。
 サネブトナツメの名前の由来は、果実の種(さね)が大きく(太い)ことからついたと言われています。
サネブトナツメは落葉広葉低木で、花を7〜8月につけます。葉の形はナツメに似ていますが、果実の長さは、サネブトナツメ:1cmほど、ナツメ:2cm位で、ナツメに比べ、果実は小さいですが、果実に対し核(さね)が大きく、果肉が大変薄いです。ナツメは果肉を薬用(大棗)と食用に、サネブトナツメは種子(仁)を薬用に用い、果肉を食用にします。
 サネブトナツメとナツメの果実の違いは、サネブトナツメの実(果肉)は酸味が強く酸っぱく、ナツメの実(果肉)は糖分が多く甘みがあります。
 サネブトナツメの中国名:酸棗(さんそう)で、薬用には種子を用い「酸棗仁(さんそうにん)」と言い、精神を鎮める、不安、動悸、不眠など心の虚を改善する漢方薬に処方されます。不眠に用いる漢方処方で(1)疲れているのに眠れない時に「酸棗仁湯(酸棗仁、 茯苓、センキュウ、知母、甘草)」を用います。他の不眠に用いる処方で、(2)興奮して眠れない人に「黄蓮解毒湯(黄蓮、黄檗、オウゴン、山梔子」、(3)慢性的に眠りが浅い人に「加味帰脾湯(人参、朮、茯苓、甘草、生姜、大棗、酸棗仁、竜眼、遠志、当帰、黄耆、木香、柴胡、山梔子)」を用いると良いと教えてもらいました。
 コロナ禍、ストレスで眠れない人が多い様です。どれに合うか症状を自分で診て処方を選び、まず3〜5日分ぐらいを薬局で購入し試してください。熟睡できれば良いですね。睡眠の基本は、『脳が考えるのを諦める(止める)』ことと、脳科学者が教えてくれました。
 私は、講義・講演・会議等で聞いている時、眠くなることがあります。話していることが面白くなく、興味を持てないから眠くなります。学生の時よく居眠りをしていました。(学生さんは授業料を払っていますので、寝ても良いのでは)ただ、国会、町議会の時に居眠りをしている議員さんは、脳が考えることを諦めているのでしょうか? やる気(考え&行動するエネルギー)が無いと思ったりして?
 9月に入っても、まだまだ暑い日が続きそうです。また新型コロナの感染者も余り減りそうにありません。少しでも良い睡眠が得られ、夏バテを少しでも解消し、疲労が少なくなりますことを祈願しています。


   沖野区 田中悠

(33)大葉と梅干しの太平燕

 皆様こんにちは♪9月に入り、ようやく朝晩涼しくなってきましたね。今回は今が旬の大葉と梅を使った熊本の郷土料理である太平燕のアレンジレシピをご紹介します。

大葉と梅干しの太平燕

【材料】(2人分・調理時間目安★15分)
豚こま切れ肉 50g / キャベツ 100g / 梅干し 2粒 / 大葉5枚
ゴマ油 大さじ1 / 水 600cc / 鶏ガラスープの素 大さじ1
塩 小さじ1/2〜1 / 春雨(即席タイプのもの) 20g / 白ゴマ 適量
※梅干しの塩分によって塩の分量が変わりますので、少な目に入れて後から味を調節してみて下さい。
 

【作り方】
@キャベツは1cm程度に細切りにし、大葉は丸めて2mm程度に細切りにし、梅干しは種を取り除き、包丁で叩いておく。
Aフライパンにゴマ油をひき、豚こま切れ肉を火が通るまで炒める。
Bキャベツを加え、軽くしんなりするまで炒めたら、水、鶏ガラスープの素、塩、春雨も加えて中火で3分程煮込む。
C火を止め、半分の量の梅干しを加え、軽く混ぜて味見をして、薄かったら塩を足す。
D器に移し、刻んだ大葉と残りの梅干しを乗せ、白ゴマをかけて出来上がり。
 
 

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