ワンネス 1052号  2023/02/26発行

昔ながらの伝承行事を受け継ぐ
津留区

   

 昔ながらの伝承行事を受け継ぐ津留区(阪本区長)では、1月13日(金)、もぐらうちと15日(日)、十五夜の綱引きが行われました。
 もぐらうちは午後6時、子どもたちは区の地蔵堂前に集まり、各家庭を回り「十三日のもぐらうちは田畑行け」と掛け声をかけながら、もぐらうちで地面を力いっぱい叩きました。
 頭の一路くん(中2)は「雨が降って大変でしたが頑張ってもぐらうちをしました。もぐらを追い出すことができたと思います」と話してくれました。
 十五夜の綱引きは午前中に区のグラウンドで綱練りを行い、14m程の立派な綱が練り上がりました。この後区の菅原神社に奉納し御神酒をあげました。お昼頃、地蔵堂前で、東対西、中学生対小学生、大人対子ども、子ども対65歳以上など、区民総出の綱引きが行われました。


ほたる賞を受賞
人形劇ぶっくる

 菊陽町図書館を拠点に活動する「人形劇ぶっくる」は1月17日(火)、エアポートホテル熊本で、肥後大津ロータリークラブ(岩崎 浩会長)の『ほたる賞』を受賞しました。
  『ほたる賞』とは、同クラブが、地元(大津町・菊陽町)で永年にわたり、地域のために貢献している個人や団体を1年に1度、表彰してその功績をより多くの地域の方々に伝えるものです。
 人形劇ぶっくる(渡邉代表)は、人形劇を通して子どもたちや多くの方々に日本の昔話の良さや素晴らしさを伝えていこうと2003年1月、菊陽町図書館の開館に合わせて結成され、同年11月には同ホールで旗揚げ公演「戸次の大助どん」を上演。ぶっくるのキャラクター「ぶっちゃんとくるちゃん」を誕生させ、定期公演や出張公演を行ってきました。
  渡邉代表は「賞をいただき嬉しく思います。子どもたちの笑顔を励みに、昔話を人形劇で伝えていきたいと思っています。今年は7月30日に図書館ホールで定期公演「したきりすずめ」を行います。ぜひ見に来てくださいね」とお礼を述べられました。

  

 

 


時代を切り開いた女性たち
よかつれフェスタ2023

 菊陽町と菊陽町男女共同参画さんさんの会共催の「よかつれフェスタ2023〜女と男で築く いきいき菊陽〜」が1月21日(土)、菊陽町図書館ホールで開催されました。
  開会行事の後、事前に募集していた男女共同参画川柳&フォトコンテストの表彰式がありました。
 次に、近代日本において女子教育や婦人解放運動に尽力し、今日の男女共同参画の礎を築いた矢嶋家の女性たち(四賢婦人)の朗読劇団「鶴の子」による朗読劇や、元公立学校教諭で平成26年度「熊本県民文芸賞」一席を受賞。男尊女卑が根深かった明治時代、益城町で生まれた4人の姉妹が、女性地位向上を目指し、猛烈に生きた姿を描いた「まんが四賢夫人物語」の原作者、齊藤輝代さんによる「矢嶋家の人々が願った社会 そして今」と題した講演会が行われました。

 

 

 


毎月5の付く日はお楽しみ
ギャラリー「クロストークL&E」

 あさひヶ丘区にあるギャラリー「クロストークL&E」では、毎月5の付く日(5・15・25日)の午前10時〜午後4時(利用料有)にティータイムが行われています。


  碓井秀典(東京都港区在住 原水出身)

(37)桃太郎

 「真田小僧」「佐々木政談」「雛鍔」など、子供がたくみな弁舌で大人をやり込め、小遣いをせしめるという噺が多くあります。この手の噺は、子供の一休さん的な頓知を楽しめばいいのでしょうが、私は「こまっしゃくれたガキが!」と思え、あまり好きではありません(まぁ目くじら立てるほどでもありませんが)。「桃太郎」もその一つですが、福笑はこの短い前座噺に、子供が親に本格的なバージョンを披露するというパートや小ネタ・くすぐりを加え、本編20分以上の本格噺(?)に仕立てています。

 福笑は新作の他に、このように古典に工夫を施した改作を多く手がけ、決して古典をそのまま演じるということはありません。新しい息吹を吹き込んでいるわけです(褒めすぎの感もありますが…)。今回は動画です(最初の方、画像が少し乱れていますが)。福笑独特の正面だけ向いて語るという、「上下(カミシモ)の振り」を廃した、その迫力も見どころです。


  保護司会菊陽支部長 熊谷和信

(13)犯罪者との面接で怖さを感じる事はないのか

 保護司は、非行少年や犯罪者と接し再犯しないよう支援し、健全な社会生活が送れるよう立ち直りを助ける更生活動が役目です。
 犯罪者の中には、時として暴力団関係の人もいます。私たちの日常生活において、通常生活を脅かされることを避けるには、彼らには近寄らないこと、近付いてきたら逃げること、この二つが鉄則だと思います。
 しかし、保護司となればそうはいきません。実際、筆者も今迄に担当したことがありますが、その時点で組織から離脱している人がほとんどです。更生の難しさはありますが、彼らを白眼視したり偏見を持つことなく、全うな人生を歩んで欲しい、という気持ちで再犯防止と改善更生を願い面接を行っています。
 彼らは「保護司には到底俺の気持ちを分かってもらえるはずはない」と思っているかも知れません。保護司は、精一杯の想像力を働かせ彼らを理解しようと努めますが、相手のペースになって押し込まれることもあります。そんな時には、彼らに遵守事項(保護司による指導監督を誠実に受けること)が課せられています。それを伝えると「分かったよ」と、保護司の土俵に引きよせ諭すことができます。
 保護司である私たちと、彼らに個人的な利害関係があった訳ではないので、特に怖いと感じたことはありません。


  神田みゆき

(35)SDGs・ESD情報サイト開設!!

 熊本県地球温暖化防止活動推進センター NPO法人SDGs Association熊本代表理事
Universe Quest代表の神田みゆきです。
 このたび、様々な情報をまとめたSDGs・ESD情報サイトを開設いたしました。
 SDGsと言われてもよく分からない、熊本の良さをもっと知りたいが、どこにどんな情報があるのか分からない…。そんなときにお役立ていただきたいと思い作成しました。情報は随時更新中です。
 二部構成となっており、前段は、全国共通でお使いいただける情報、後段は熊本オリジナルの情報が掲載されています。よろしければ、是非覗いてみてください。

 3月1日は事業者向けセミナーをオンラインで開催します。SDGs経営のメリットや脱炭素に関する最新情報をお届けします。
 イベント情報の詳細は、熊本県地球温暖化防止活動推進センターホームページよりご覧いただけます。
よろしければどうぞご参加下さい。
本県地球温暖化防止活動推進センター


  自家焙煎珈琲しゃらん  舩元 優二

(69)グアテマラのコーヒーの品種

1、ブルボン
 アラビカの二大品種と呼ばれる味わいは甘みと酸味のバランスが良くまろやかでコクがある。

2、カトウーラ
 ブラジルで発見されたブルボンの突然変異種で、比較的収穫量が多い。渋味が強いからブルボンより風味が劣るという見方もあるようですが、豊かな酸味があり、品評会入賞歴もある品種です。

3、カトウアイ
 ムンド・ノーボとカトウーラの人工交配品種で、優れた味わいと収穫量の多さが一番。軽やかで甘みのある風味が特徴的で、過去にブラジルのCOE(カップ・オブ・エクセレンス)で、ゲイシャ種を抑えてT位を獲得した実績があります。この品種の独特のポテンシャルがうかがえます。

4、パカマラ
 1958年にエルサルバトルで開発されたバーカスとマラゴジッペの交配種。類まれなカップクオリティを示す可能性が高く、テロワールが合致すると素晴らしいフレーバーと品質を誇ります。 Excellenceでも出品が多く、エルサルバドルのCOEは、ほとんどがこの品種で 占められるほどです。グアテマラのエル・インヘルト農園のバカマラ種は特に有名です。アラビカ種の生産が95%を占めるグアテマラは、スペシャルティコーヒーシーンを一歩リードしている国の1つと言えると思います。
 グアテマラがいち早く「アンティグア認証」を制定して、トレーサビリティやテロワール向上に取り組んだことが、スペシャルティコーヒーの文化の進展に繋がっています。


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