ワンネス 1056号  2023/04/23発行

3年ぶりの文化祭
東ヶ丘区

 東ヶ丘区(河上区長)の第28回文化祭が3月5日(日)、同区公民館で開催されました。
 会場には、切り絵や写真、パッチワーク、油絵、ふれあいサロンからなどたくさんの作品が飾られ、来場者は熱心に見入っていました。また、掘り出し物がいっぱいの熟年会によるバザーや温かいコーヒーや紅茶、ジュースがある喫茶コーナーもあり、来場者は作品を見たり、喫茶コーナーで接待され、癒しのひとときを過ごしていました。
 五行歌と水墨画を出展した小島さんは「皆さんに見ていただき嬉しいです」と話されていました。

 

 


15回記念の交流祭
菊陽町文化協会

 菊陽町文化協会(石坂会長)のチャリティー第15回記念地域交流祭が2月
19日(日)、菊陽町図書館ホールで開催されました。
 開会行事では、石坂会長のあいさつや武蔵剣豪太鼓の力強い太鼓の演奏でオープニング。ステージでは、歌や踊り、フラダンス、楽器演奏などが披露されました。
 「蛍」を歌った後藤さんは「93歳です。年をとっても皆さん前で歌えることが幸せです。気持ちよく歌いました」と話されました。また、会場では募金活動もあり、集まった募金は、菊陽町社会福祉協議会へ寄付されました。

 

 


甘くておいしいね
菊陽ゆるサロン

 菊陽ゆるサロン(田中代表)は3月1日(水)、野外活動で14人が参加し、いちご狩りを行いました。
 参加者は鼻ぐり井手公園に集合し楽しく談笑しながら、いちご狩りをする「吉岡農園もりもり実り園」を目指しました。到着後、いちご狩りをするための説明を受けて、容器を片手に甘くておいしい、恋みのり、さちのか、ゆうべにの3種のいちご狩りを楽しみました。

 


さんふれあは面白い
さんふれあマルシェ

 菊陽町総合交流ターミナルさんふれあでは3月5日(日)、さんふれあおいしいものマルシェが開催され、ビーフウイズライスやイタリアのホットサンドなどのキッチンカーが並びました。
 また、11日(土)、12日(日)は大得市があり直売所で販売されている総菜やパンなどの試食会や、直売所で千円以上お買い物をすると参加できるガラポン抽選会などもあり、たくさんの来場者で賑わいました。

 

 


  碓井秀典(東京都港区在住 原水出身)

(39)初天神

 6代目笑福亭松鶴は、酒を初めとするさまざまな伝説(弟子たちが、マクラでいろんな話を聞かせてくれています)や、風貌・声から豪放な「力」の演じ方をするように思われがちですが、丁寧で緻密な一面もあります。マクラの中で、洋服屋が子供を相手に丁寧な口をきいているところは、感心させられました。

 初天神とは、大阪天満宮(近くに定席の、天満天神繁昌亭があります)で、1月25日に開かれるその年最初の縁日のことです。そこが舞台ですから、この噺は上方発祥ということになります。
 子供が出てくる噺ですが、「こまっしゃくれた悪ガキ」と描くか、「口達者だけど良い子供」と描くかの、2タイプあるようです。今回のこれは後者ですね。どちらかというと父親に問題がありそうです(?)。エピソードも、「羽織」「果物屋」「飴屋」「凧」に絞っているのも、キリッとした感じを与えてくれているように思います。


  保護司会菊陽支部長 熊谷和信

(15)保護司の研修とは

 保護司にとって研修は大切な機会で年に数回計画されています。特に、ここ10年の間に更生保護に関する法律が改正されたり、社会の変革により新しい知識が求められる現状にあります。
 そこで、研修を通して私たち保護司は、犯罪者の更生活動に法的な知識や、犯罪者との面接のスキルを身につけることが求められるのです。
 2月、菊陽町の保護司6名と菊陽町役場総務課職員1名で、球磨郡錦町にある少年院「人吉農芸学院」の視察研修を行いました。当少年院では、少年が円滑に社会復帰できるよう職業訓練を行っていました。院内にフォークリフト等の重機が常備され、その教習所も完備されて大型特殊機械の運転免許を取得するコースがありました。その他にも溶接訓練コース、パソコン実習コースが設けられていました。
 皆さんも少年院と言う施設の名前を、一度は聞いたことがあるかと思います。少年院と言えば、非行した未成年者を処罰する収容施設と言うイメージがあります。筆者自身も保護司になる以前はそうとばかり思っていました。しかし、全く違います。少年の健全育成のための教育を行う国立の施設なのです。少年の特性に応じた改善教育を行う施設であることを学んだ一日でした。


  神田みゆき

(1)SDGs11住み続けられるまちづくりを

 NPO法人SDGs Association熊本代表理事 Universe Quest代表の神田みゆきです。
 これまで「SDGsを知っていますか?」というお題で3年間記事を書かせていただいておりましたが、SDGsの認知度は84%となり、今回からは題名を変えて皆様に熊本の良さについての情報を中心としてお届けしていきたいと思います。
 4月16日は「熊本地震の日」です。あれから7年目のこの日、熊本市内の花畑公園にて防災パークというイベントがあり、そこでラジオの公開収録に登壇させていただきました。対談のお相手がイギリスから来られた方だったのですが、イギリスは自然災害のほとんどない国とのことで、本当に驚いたと話されていました。私たちもまさか、と思っていて起きたのが熊本地震でした。しかし、私たちは今、この地震の経験があるからこそ、何が必要で、どのような備えが重要なのか分かるのではないでしょうか。それは災害を経験したからこその視点です。災害は本当にいつどこで起こるのかわかりません。皆様の経験を未経験の方に伝えていくとともに、改めて、ご自分の備えを見直してみませんか。


  自家焙煎珈琲しゃらん 舩元 優二

(71)コーヒーの精製方法

 精製方法の違いは、コーヒーの味わいに多大な影響を及ぼします。大きく分けて、ナチュラル、ウオッシュド、ハニーの3つに分けられます。
 最も初期の精製方法とされているナチュラル製法は、コーヒーチェリーの状態で乾燥を施す。チェリーの果実部分やミューシレージと呼ばれる種の周りの蜜の部分を一緒に乾燥させることが、出来上がりのコーヒーに果実味と甘みをもたらすことができる。
 その後生まれたウオッシュド製法は、コーヒーのチェリーから豆を取り出し、ミューシレージも取り除いた状態で乾燥させる。出来上がりの味わいに安定感がもたらされる。すっきりした味わいと酸味は毎日飲むのに適した味わいとなっている。
 そして、この2つの間を取った形の製法がハニーと呼ばれる。チェリーから取り出した豆をミューシレージのついた状態で乾燥させる。名前の通り、甘みのあるナチュラルとは違う果実味を感じることができるコーヒーが出来上がる。
 このように製法の違いは、同じ豆でも全く違う味わいを生み出すことができる。それぞれの農園では、豆のあった製法を取り入れ、質の高いコーヒー豆を作り上げている。そこに、近年革命的な違いをもたらしたのがファーメンテーション(発酵)である。 
 これまでの製法にファーメンテーションの工程を加えることでもたらされる味わいは、コーヒー業界にかなりの衝撃を与えました。今では、世界中の農園で日々新たな製法が生み出されています。いかに、コーヒーを美味しく味わうことできるか、その探求心にエールを送りたいと思います。


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